« 最近の朝食事情 | トップページ | 入院中のエピソード »

注射記念日

 ナツの発症は2004年の10月ですが、自分で初めて注射を打てるようになったのが2005年の2月の終わりなのです。ナツは小2で発症しました。もしもっと小さい年齢からこの病気と付き合っている子どもたちならおそらく小2なら自分で注射を打っていると思います。でもそもそも注射が大嫌いなナツは入院中も全く自分で打とうなんて気はなく、ひたすら注射器の使い方を覚えたのは母であるわたしでした。

 ナツの主治医の先生の方針はこうです。注射を打ち始める年齢は個人差が大きくて幼稚園児でも打つ子もいれば、小学校の高学年になっても苦手な子もいて、一概には言えないけれどサマーキャンプで他の子が打っているのを見れば自然に自分で打とうという気になるので、それまでは打てなくてもいいし無理強いはしないほうがいい…と。

 学校ではお昼の注射は打てないので、退院後しばらくは2回法でした。土、日の休みの日は家で打てるので私が打っていました。それさえも本人がいやなら打てるときだけでいいですよと言われていました。何も知らない最初の頃は1日2回ですむならラッキーと親子で喜んでいましたが、段々勉強していくとそれってつまりA1Cも高いし、将来の合併症という不安も大きいってことなんだということがわかり、正直焦りました。

しかも学校の給食のカロリーは平均660kcalと高くお昼に打たないので昼食後はどうしても高血糖になります。栄養士の先生の指導では、「給食は全部食べてもいいですが、おかわりはやめて」ということです。でも給食には以外と甘いものがよく出ます。ジャムとかクレープ。ミルメークやゼリーなど。クリスマスには、ケーキまで出ます。それで、ついついわたしはナツにそういうものまでやめてと言っていました。ナツはそれほど食べたいと思わないみたいで残していました。でも友だちから「どうして食べないの」「糖尿病だから」とか言われるみたいでそれがいやだったようです。で、それなら学校で注射打って食べるということになり、あんなに心配していた注射をあっけなく自分で打てるようになってしまったのです。

 学校には、わたしが出向いていって保健の先生&担任の先生に事情を説明し、少しでも早いほうがいいからと、週末に家で練習して早速月曜から打たせますということになりました。単位の設定の仕方、まわしすぎた場合のこと、空打ちをさせること、針の始末のことなどを手短かに説明して帰ろうとしたら、「校長先生には一応話していますがお母さんのほうから正式にお願いしてください」と言われ、えっと思いました。発症直後には、お会いして病気のことを説明し、いずれは学校で注射を打つことになります、と話はしていたのですが。

その後校長室に行き、同じようなことを説明しました。もちろん反対されることはありません。ただ注射が打てるようになったということは、家族は手放しで喜んでよかったと思えるけれど、学校は同じ立場で子どもの成長を喜んでばかりはいられないんだなぁ、色々心配しないといけない問題が増えるということなのかなぁとつくづく思ったのです。一気にテンションが下がる感じがしました。この頃は発症して間がなくて、親もそして先生も必要以上にぴりぴりしていたように思えます。今ではなつかしい思い出です。あれから学年も変わり、当時の校長先生は転任され、今の校長先生に代わられ、担任の先生も代わりました。

はじめは保健室で打っていた注射も3年の中ごろからは教室で打つようになりました。最初は遠巻きに見ていたクラスの友だちも、今では何事もないかのように普通に見ているようです。こうして書いてみると、学校でただ独りだけ注射を打つナツをホント偉いな~って思えます。108_0838

写真は、ナツ愛用のノボペンデミ、アル綿、針。使用済みの針をストックしておくキャニスターのふたに入れて、食卓に置いておきます。これで食後の打ち忘れが防げます。学校にはラピッドをセットしたライムの方だけ持って行かせます。1年半も使っていると段々愛着が…

|

« 最近の朝食事情 | トップページ | 入院中のエピソード »

「学校生活」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/47488/803011

この記事へのトラックバック一覧です: 注射記念日:

« 最近の朝食事情 | トップページ | 入院中のエピソード »