« 2006年2月 | トップページ | 2006年4月 »

30ミックスとミックス50の使い分け~ナツの場合

ノボ社の混合製剤インスリン「30ミックス」とリリィ社の「ミックス50」。名称まで微妙に違っています。最初にミックス50の存在を聞いた時には、30ミックスから完璧に乗り換えるつもりでした。だから、30ミックスのカートリッジの最後の分を使い切ってから、ミックス50を打ち始めようと思っていたのです。

が、ちょっと待って。もしもミックス50がどうしても使えなかったら、1ヵ月後の受診を待たずに、30ミックスをもらいに行かないといけなくなる。それってちょっと不便、なので30ミックスの在庫があるうちから、ミックス50に慣れておかないと。本当は春休みに入ったら、ミックス50でしっかりデータを取って、4年生から、学校での補食表とかも変更して…って思っていたのですが…ここにきて大きな誤算。

まず、朝いつもの時間に起きられない。登校の時間が決まっているからそれにあわせて起きて食事してインスリン打つけど、お休みだとついつい休日バージョンになって、朝の起床時間からして1時間もずれている。学校のように運動しない。給食の時間の1時頃まで待てずに昼食。時々午前中にもおやつ。とこれでは正確なデータなんて取れるはずもなく…

つまり完全にミックス50に変えるということには、やはり無理があるかなと気づいたのです。今までの30ミックスだと、Qだけを追加で打つことは可能だけど、もしミックス50になったら多分Nだけを追加で打ちたくなるときがあるような気がする(例えば、食欲がなくてあまり食べられない時とか)。でも、Nのみのインスリンは持っていない。

で、結論は30ミックスとミックス50を使い分けてその時の状況にあわせてどちらかを打つ。これが一番いいみたいです。その時の状況…食前血糖が高い時とカロリーが高いものを今から食べる時、ミックス50を使う。後は今までどおり30ミックス。こんな感じなので4対1ぐらいで30ミックスを打つほうが圧倒的に多い。

ナツの今の30ミックスの単位は、朝も晩もマックスは9.5ですが、もっと打ちたいと思うときがあります。例えば、食前が400以上の時、今から食べるものが、カレーライス、回転寿司、天ぷら、餃子などの時。でもこれ以上打つ単位を増やすと7割入っているNが多くなりすぎて、特に夕食時だと夜間の低血糖が怖い。今までだとそういうときには、30ミックスを9ぐらい打っておいて、Qを2ぐらい打つ、つまりせっかく混合製剤を使いながら2本打ちしていたのです。これが、ミックス50を使えば、10ぐらい打ってちょうどいい感じ。

休みの日の朝もミックス50は便利です。朝食と昼食の間が短すぎて、30ミックスだと十分に下がるまでに昼食になってしまう。なのでミックス50を9ぐらい打ちます。でもそんな日は、昼食時のQにも注意が必要で、Nが少ないのでいつもは3~3.5打つところ、4~4.5打たないと下がらない。おやつの時も、30ミックスを朝打っていたら、少しぐらいのおやつは打たないで食べられたのに、ミックス50を打った日は、100ぐらいでもQを打たないとおやつは食べられない。

夕食時にミックス50を使った場合は、寝る前の血糖が100ぐらいあれば補食をしなくても朝までもつ。30ミックスの時なら150以上ないと補食が必要だったけど…こんなふうに今まで気が付かなかったNの存在を強く意識する事ができたのもいい勉強になりました。

でも、本当ならNの値は一定で、食べる物によってQやRを変えるのが一般的。でも混合製剤を使って単位をいじるとNもその時のよってなかなか一定にはならない。だから発症から1年半もたつのに、実はナツにとって最適なNの量ってまだわからない。何だか変な話。大体Nの量なんてその子の体重、自己分泌の有無、運動量から算出してくれてもいいのにな、そんなものでもないのかななんて考えています。

やっぱり混合製剤を使っているうちは、単位は大きくいじらないで、食事のカロリーを一定にしていたら一番いいのでしょうが、そうすると結局インスリンに生活をあわせることになってしまう。そうじゃなくて生活にあったインスリンを打って、でも注射は嫌いだから打つ回数は少なくして…そのためには、混合製剤をいろいろ持っていて選んで打つ…これぐらいしか今のところ手はないのでしょうね。

このコントロールの仕方を四年生のナツに考えさせるのはまだまだ無理があって、もうしばらくはわたしが単位を決めていくのが無難でしょう。109_0934_1

【写真】上から、Q、30ミックス、ミックス50です。

本当はNやRも欲しいけど、そうなるとまるで我が家はインスリン屋さん??頭が余計にこんがらがるのでやめておきます。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

体操教室の発表会

 今日は、ナツが通っている体操教室の今年度の最終日で、発表会が行われました。トランポリン、マット、鉄棒、跳び箱の中から、2種目を選んで、ひとりずつみんなが見ている前で演技をします。

今日だけは、保護者も近くの席で見ることができて、ビデオもカメラも自由です。ナツは種目にトランポリンと跳び箱の台上前転を選んでいました。先週は選んだ種目を集中的に練習して今日のために準備をしたのですが、その日によって出来不出来に差があるナツは、跳び箱を10段から9段に変えられて、ちょっと今回の発表会には乗り気でなかったのです。

今日も朝起きてくるなり、今日の体操休もうかな~~ってぶつぶつ。最後なんだから行ったら…行きたくないなぁ…で、夕方になりました。

ご飯を食べる時間になって、寒気がする、熱っぽい、食欲ないから食べられないと言い出す始末。発表会は1年生の時にも2年生の時にも経験はしているのですが、やはり少しずつ緊張感とかを感じるようになってきたみたいです。これも成長なんですが、何でもかんでも嫌だから行かない、休むでは、逃げてしまうようで嫌なのです。ちょっと勇気を出して頑張ってみる。そしてやり終えた後の充足感、そういうものも感じていって欲しい。難しいところです。まだこういうことがストレスになって血糖値に影響するほどではないと思うのですが、食欲はなくて食べられないとインスリンが打てない。まさか食べないで打たないで行くわけにもいかないし。

「今日は休みたいな~~」

「どうして行きたくないの?発表会が嫌なの」

「だって、失敗したら笑われる」

「誰も失敗してって笑わないわよ、じゃあナツはお友だちが失敗したら笑うの?」

ナツだって、行かないといけないということはよくわかっているのです。少し気持が整理できたのか行く気にはなってきたようです。

何とかいつもの半分でもいいから食べて欲しい。こっちも必死です。炊き立てのご飯をおにぎりにして、やっと3個ほど食べる事ができました。おかずのチキンカツは、半分も食べられません。こういうときのこの病気は不便だなぁって思います。多分体操教室から帰ってきてホッとしたら、食欲も出てくるでしょう。だから今は軽く食べておいて、帰ってきてから残りを食べてもいいのですが、そうしたら注射を2回打たないといけなくなります。まさか後で食べる分まで見込んで打っておくわけにも行かず。

結局いつもの体操の日は7.5打つのですが、今日は発表会なのでいつもほどの運動量はないから、でも食べられなかったし…迷って7打ちました。行く車の中でハイチュウを1個食べさせました。これで、低血糖は防げるはず。

発表会といっても20分ぐらいは練習をさせてもらえるので少し身体を動かせます。そしていよいよ順番に演技です。わたしのほうがドキドキしました。特に跳び箱は1回勝負です。その一瞬のことにやはり緊張するのもわかります。

演技はトランポリンのほうが先でした。落ち着いて上手に出来ました。これなら大丈夫。本人も半分終わったのでちょっと落ち着いたようです。周りの友だちと笑って話もしています。

そしていよいよ跳び箱。3年生、○○さん、と名前をよばれて、はいと手を上げてから助走します。何だかまるでオリンピックのよう。やっぱり見ているこっちのほうが緊張です。

そして無事跳び箱も成功しました。やった~~。ホッとしました。血糖も下がらなかったようです。こうして一つ一つの事を乗り越えて行って、自信につなげて行って欲しい。くじけそうになった時も思い出して欲しい。そんな経験をいっぱいいっぱいしながら成長していって欲しい。そう思います。

全員の演技が終わり、閉校式をして、記念品をもらって記念撮影で、いつもより20分ほど遅くなりましたが、無事修了しました。

帰る車の中で、ちょっと下がったかもと言ってジュースを少し飲んでいました。今年も1年間低血糖もなくこの体操教室も終わりました。4年生になっても多分参加すると思います。

家に帰って、残りのチキンカツとデザートにキーウィをぺろりと食べたので、寝る前は272でした。Qは完全に切れているし、Nもいつもほど効いてこないだろうし、運動効果も今日は期待できないので、Qを2単位追加で寝ました。こういう日は2回に分けて食べて、2回に分けて打つことも覚悟したほうがいいみたいです。まだまだ注射の回数は1回でも少なくしたいわたしたちなんですが…

| | コメント (2) | トラックバック (0)

飴とガム

 わたしは飴コレクターです。独身時代から、通勤時間が長かったせいか、バックの中にはいつも飴とかチョコを入れていました。結婚して子どもができて、ママ友たちで、子どもを連れて公園とかに出かけるようになって気が付いたことに、不思議とほとんどのママ友のかばんの中に【飴袋】が入っているのです。そう、みんな飴コレクターなんです。

【飴袋】…わたしが勝手に作った言葉です。スーパーで売っている飴の袋の事ではないです。巾着のようになった小さなポーチに飴を数種類ばらして(今はみんな個包装されているので)入れてもっている袋です。そして子どもたちもよく知っていて、退屈したり飴が欲しくなったら、お母さんのかばんを勝手に開けてこの飴袋の中から好きな飴を出して食べたりしています。

我が家の子どもたち、ユウは時々母の飴袋を捜しにきますが、ナツはあまり好きではないので、ほとんど食べたがりません。不思議な子どもでした。だからナツがIDDMを発症したときも飴やガムが好きな子どもじゃなかった事が、本当によかったと思いました。もしいつもお母さんの飴袋を求めているような子どもがIDDMになったら、大変です。悲劇です。

最近のユウはソフトキャンディにはまっています。特にハイチュウのぶどう味が大好き、ナツの体操教室を待っている間にいつも1個買わされています。ナツはというと、最近になって時々、食べたがるようになってきたのです。飴やガムが…友だちの家でもらった時、ユウが食べている時、主人が、昔なつかしいドロップの缶を買ってきたとき(なんでこんなものと買ってくるのよ~~)

でもわたしたちには、こういうものがどれだけ血糖に影響するのかというデータがあまりなく、もちろん低血糖の時に使う事はあったのですが、せいぜい1個ぐらいだし。

以前に発症直後、主治医の先生が、学校に病気の説明に来られた時、こんな事を言われていました。

「もし、ナツさんの様子がおかしい時は、血糖が下がりすぎているので、そんな時には飴か氷砂糖とかを、口に入れて少しなめさせたら、すぐに治りますので、その飴はトイレにでも流してください…」???

今でもその事は変にはっきりと覚えています。飴の1個ぐらい食べてしまえばいいのに、トイレに流す。なんで~~~っていう感じ。そうなんです。飴って補食にはいいけどそのままなめておくと、意外と血糖が上がってしまうのでしょう。最近になってやっとその事に気が付いたわたしたちです。なぜかわけもなく血糖が高い時があるのです。何も食べていないのにな、飴ぐらいしか。

そして今日ははっきり犯人がわかりました。ガムです。確かにお菓子を食べるとか、パンを食べるという時には追加打ちをさせるけれど、まさか飴が1個食べたいからといって、インスリンは打たない。今日も帰りにスーパーで買ったガムを気が付けば1箱食べてしまっていました。145kcalと箱には書かれていました。お砂糖の塊のようなものだから血糖も上げる、上げる。今日は、昼食2時間で低血糖を訴えたので、ジュースを少し飲ませて測ったら130。夕方までにまだまだ下がるだろうなと思っていたのでついついガムを無制限に食べさせていました。夕食前、なんと409です。食べたのはガムと飴ぐらいなので、やっと犯人がわかりました。これまでも、時々変に高いのは、飴やガムが原因だったような気がします。

ナツにはかわいそうだけど、やはり飴もガムも低血糖のお楽しみにとっておいたほうがよさそうです。普通にポンと飴を口に放り込めない、ちょっとかわいそうですが…間違ってもわたしのように飴袋をかばんに入れていつでも食べる、そんなオバサンにはなれないんですね。でも今までは学校で給食が食べられなかったりすると、血糖が下がってしまうので早退させるしかなかったし、食欲がなくて食べられないと点滴になってしまうんだ~~って思い込んでいたけれど、飴やガムでもしのげるんだということにも気づきました。

今度チップがいっぱいあるときに、飴1個で血糖ってどれだけ上がるか、何時間ぐらいもつのか調べてみたい気がします。109_0932

【写真】今日のスーパーでのお買い物。左はツインポップガム。今日の高血糖の犯人、1箱で145kcalでした。右はわたしのお気に入りのキャンディたち。上は熊の形のハードキャラメル味キャンディです。中にキャラメルクリーム入り。今日見つけました。下はいちごミルク味です。

| | コメント (6) | トラックバック (0)

誕生日に寄せて

 ナツの出産予定日は、もともとは3月25日でした。ところが予定日が近づいても一向に生まれる気配もなく、胎盤の機能も落ちてきていたので25日に入院する事になりました。3月は年度末で仕事が忙しかった主人に、とにかく病院まで車で乗せていってもらいましたが、その後主人はすぐに仕事に。

産気づいているわけでもないので、実家の両親も、同居している義母にも、来てもらわないで、とにかくひとりで頑張ろうと思ってはいたのですが。そこの病院の院長先生の方針で入院したからといって、すぐに陣痛促進剤で産ませるというものではなく、なるべく自然に近い陣痛をよぶような処置が行われました。

1日目、午後からメトロ(風船)という処置を受けたにもかかわらず、子宮口が広がったのはそのときだけ、すぐに陣痛も遠のき、お腹の中のナツも下がってこない。2日目、朝から子宮口を広げるための薬を飲むけど、ほとんど陣痛は来ない。正直この辺に来てちょっと凹みました。毎日、まだかまだかと顔を見せる義母にもうんざり。何だか自分が赤ちゃんも産めない駄目な母のような気分に…慣れない入院生活で夜もゆっくり眠れないし、周りには、無事出産を終えた新米お母さんばかり。プレッシャーを嫌というほど感じていました。主人はこの時点でもう帝王切開しか方法はないと思っていたようです。

病室を覗かれた保健士さんに言われました。

「わたしたちの頃は、そんな薬もなかったからとにかく自分で陣痛が来るように、横になっているより、座る。座るより、立っている。立っているより、歩くようにしていたわ。」

この言葉に奮起され、極力歩き回ったり、立ったりうろうろしたり、夜には、洗面台でシャンプーまでしました。そのかいあって、10分間隔の陣痛がきたのですが、そこからは全く進まず、その日は徹夜で陣痛に絶えました。そして一睡もせずに迎えた朝。あの日の気持ちは今でよく覚えています。さあ、今日こそ産まなきゃ。それから陣痛が遠ざかっている間に朝食。そしていよいよ陣痛促進剤の点滴。

分娩室に入ってからは、わずか20分の安産でしたが、産まれてきたナツはへその緒を首に二重に巻いていました。最後は吸引分娩で出してもらいました。偶然にも、入院してからまだ一度も病院には来ていなかったわたしの両親が、出産のほんの10分前に病院に着いていたのです。そして一番にナツを抱いたのはわたしの母でした。ナツが呼んでくれたのかもしれません。

まだ携帯が今ほど普及していなかったので主人には病院からポケベルにかけてもらいました。夕方会社を早退して主人も来てくれました。とにかく子供が好きな人だったので、ナツを抱かせてあげる事ができた事で、大きな責任を果たした、そんな気持でいっぱいでした。

9年前の今頃、まだナツが将来この病気になることなんて夢にも思っていなかったわたし。

本当に人生ってわからない、わからないから面白いのかも…運命って言う言葉だけで片付けてしまえないほどいろいろな事があったこの9年間。でもお母さんはあの日、あなたを産めて本当に本当にうれしかった。

ナツがIDDMを発症して入院していた病棟は産科がすぐ横にあり、新生児を抱いたお母さんたちとよく廊下ですれ違いました。ナースステーションの横には新生児室があり、時間がきたら上げられるブラインドの向こうには、いつも産まれたての赤ちゃんが何人か寝ていました。入院生活にも慣れてわたしとナツは、よく産まれたての赤ちゃんをふたりでじっと眺めていました。

「ナツもこんな時があったのよ」と言いながら、なぜか涙があふれそうでした。この赤ちゃんの中にも、この病気になる子がいるのかな、まあいないだろうな、確率的には。

そんな事を考えながら、赤ちゃん時代のナツの事をなつかしく思い出していました。あの頃は、7歳になったらIDDMになるなんて夢にも思わなかった、もしわかっていたらもっともっとケーキを食べさせてやっていたらよかったのに、いや、いっそケーキの味なんて教えずに大きくしていたかも。

そんな事を考えながらも、発症してから2度目の誕生日をしっかりケーキも食べて迎えることができました。これから先も、合併症もなく元気で誕生日を来年も再来年も、ずっとずっと迎えさせてやりたいと思います。109_0918

【写真】ナツの誕生日が近づくとあちこちの菜の花畑が満開になります。入院する時に車の窓から見た菜の花もとてもきれいでした。ナツの本名は「奈津美」です。菜摘みからとったわけでもないのですが…ちなみに「なっちゃんオレンジ」「なっちゃんアップル」が出たのは、ナツが産まれた数ヵ月後のことでした。

| | コメント (8) | トラックバック (1)

9歳の誕生日

109_0928  今日はナツの9歳の誕生日です。お天気もよかったので、ナツとユウとわたしの3人で神戸に出かけました。短大の2年間と結婚するまでの12年間を神戸で働いていたわたしは、神戸が大好きで生まれ育った町以上になつかしい感じがします。しかもその頃からのかかりつけのクリニックが神戸にあるので、花粉症のシーズンになると薬をもらうために神戸に出かけています。

ナツかユウのどちらかを連れて行ったことはよくあるのですが、3人で一緒に行くのは夏休み以来の2回目です。ふたりとも神戸が大好きで、春休みになったら行こうねって約束していました。

朝ちょっと早めに起きたのに、食欲がないナツはおかずが全く食べられず、ご飯だけで8.5打ちました。電車の中も立ちっぱなしで、向こうについてもよく歩くので低血糖には要注意です。しっかり補食も用意しました。

三ノ宮駅に着いて、まず一番にふたりのお目当ての「ユザワヤ」へ。ここは手芸、工芸用品の専門店ですが、文具用品がとにかくたくさん売っていて、ふたりのお気に入りです。いつもはトールペイントの材料などを買いに行くのですが、今日はまっすぐ4階の文具売り場へ。かわいいキャラクターの文具とかを見ているとナツだけでなく、わたしも欲しくなって、

「キャーこれかわいい」を連発。今はやりの「リラックマ」のグッズなどは、見ていても飽きないぐらい。でもきりがないので、早々に切り上げ、2階のレジへ。

それから、わたしのかかりつけのクリニックへ。ここでちょうど時間は11時。ついてから待合室の隅っこで測定。なんと336。

「うっそー」朝は、あんまり食べていないし、結構歩いたから、100は切っているはずなのに。実は今朝も急いでいて、あんなに打つのをやめようとしている右手上腕にまたしても打ってしまったのです。入ってないんだ~~。これではお昼になっても食事できない。まだ11時だし、仕方なく追加うち。点滴室があいていたので、看護士さんに言って隅っこをかりて、2.5超速効を打ちました。私の用事が終わるまでナツはしんどいよ~~を連発。確かに朝からずっと高血糖だったらきついかも…

お薬をもらって12時。とにかく昼食をとることに。前に夏休みに来たときにも行った駅の中のお店へ。ここで、ユウはビーフカレー。ナツは海の幸トマトソースのパスタ。わたしはハムとチーズのホッとサンドを注文。ふたりとも大満足でした。少しずつ交換して食べあって、無事完食。11時に打っているけれど、これでまた上がるので、やはり普通に昼食のためのQを3打ちました。テーブルの上のお皿を引きにきていたけれど、ほとんど気にせず、針をセット。お店の人もそれほど気にもしていない様子。ナツには、いずれ友だちとこういうお店に来たり、オチャしたりする時のためにも、こういう場所で打つということに慣れていって欲しいなと思っています。もちろん相手によっては、トイレで打ったりということも必要だけど、家族だけとか親しい人たちだけなら、テーブルの下でさっさと打つことも練習していって欲しい。とにかく場慣れと経験です。

さっきまでのしんど~~いもどこへやら、お腹が満たされると、また元気になってサンチカへ。本屋さん、フャミリアなどを見て周り、地下道を通って、そごうへ。今日はナツの誕生日なので、好きなケーキを選ばせてあげたかったのです。そごうの地下には、ケーキ屋さんだけでも、7軒ほどあります。見ているだけでも、大満足。さすが洋菓子の町です。わたしも独身時代はあちこちの有名なケーキを食べまわったなぁ。あの頃だからできた事かも。今はやはりお値段も気になりますが、大奮発して、なんせ一年に1度なんだから、で買ったのが写真のケーキです。

ケーキを買ってしまったので、もうどこへも行けずにそのまま駅へ。なかなかわたしの物はゆっくり見ることができませんでしたが、ふたりの満足そうな顔だけで十分です。もう少し体力があればいろいろなところに足を延ばしてみたいのですが、まあ今年はこれぐらいで十分でしょう。家に帰るとちょうど3時。早速買ってきたケーキでティータイム。このケーキ、実はスポンジ生地だと思っていた部分が、パイ生地でできていたため、かなり食べ応えがあります。でも満足です。普段田んぼばかりの田舎育ちのナツとユウには神戸の町はとても新鮮です。

ふたりが高校を卒業して、神戸や大阪の大学に入ったらおそらく家から通うのは無理でしょう。そんな事もちょっぴり考えながら、こんな時間が持てる今はすごく幸せだなぁって思いました。

楽しい誕生日の1日になりました。欲しいものも買ってもらえてナツは満足です。血糖のほうは、3時のケーキ前が92。お昼のQは正解でした。でも打たなかったので、夕食前が345。やっぱり朝のNがほとんど入ってなかったのでしょう。ケーキの時に2ぐらい打っておけば、なおよかったのですが。まあ良しとしましょう。

| | コメント (6) | トラックバック (0)

お腹に注射

 ナツは1年生からずっとベネッセの進研ゼミをしているけれど、最近同じベネッセが出している英語の通信教材のBE-GO(ビーゴ)の勧誘DMがよく届くようになって来ました。多分3、4年生ぐらいをターゲットにしているからでしょう。ビーゴは従来の英語の通信教育と違って、テープとかではなく、パソコンのインターネット利用だから、届くのはCD-ROMとテキストです。どっちにしてもわたしは、この手のものがあんまり好きではないので、いつもナツが帰ってくるまでにDMを処分していたのですが、たまたまテーブルの上におきっぱなしになっていたのをナツに見つかってしまいました。

さぁ、そこからが大変。早速体験用のROMをパソコンにセットして、楽しんでいます。これってゲーム感覚で楽しめるようにできているので、ゲーム好きのナツはすっかりはまってしまいました。そしてビーゴをやりたい攻撃。最初はほとんど取り合わなかったのですが、よくよく見てみると、ほんとにうまくできてるんですよね。気になるお値段のほうは、6万円弱。一度は諦めさせたんだけど、また10日ほどたって…

「締め切り迫る」「4大得点がもらえる最終締め切りは4月7日」というDMがまた届いて、またまたナツのビーゴ熱に火をつけてしまったのです。

来年から4年生、4年生になったら週に1回英語授業が始まるし、今年から共通1次に英語のヒアリングが導入されたし、やっぱり英語って必要なのかなと思い始めていたので、ナツに交換条件を出してみることにしました。

最近、時々もう注射打ちたくないと言い出すナツに、

「もう絶対に注射打たないと言わないこと」

「お腹に注射を打つこと」

の2つを条件に、ビーゴ初めてもいいよと言ったら、あっさりとじゃあお腹に注射打つと言うのです。内心半信半疑で、その日の晩から、お腹にうって、って言ったら、なんてことなく打てました。ホントに今まで悩んでいたのがうそのようです。な~~んだ、打とうと思えば打てるんじゃない。

あまり使いたくない手を使ってしまったなぁとは思うのですが、他の子と違って、多少なりとも我慢しないといけない事があるのは事実だから、少しぐらいのごほうびはあげてもいいんじゃないかなと時々思うのです。ほんとは旅行に行ったり思いっきり遊んだり…そういうごほうびを上げたいのですが、今は実父のこともあって自由に動けないので、やはり物を与えてしまう事になるけれど、でもそれでも注射がお腹に打てるようになったんだからよしとしましょう。これがきっかけで英語が好きになったら、将来の目標を見つける手助けになったら、それもいいでしょう。

帰宅した主人にこのことを話し、ビーゴに申し込む事を了解してもらいました。それからずっと、ビーゴ来るかな、いつ来るかなって楽しみに待っています。やっぱり時々は打ちたくなさそうにしているけれど、自分で約束した事なので、お腹に打ってくれています。

一体今まであんなに打てなくて悩んでいたのは何だったんだろうと思いながら、なんとも複雑な心境の母です。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

大皿盛り

 昨日の夕食のことです。同居している義母が仕事仲間と外で食べてくるというので、久々に作ったおかずを4つのお皿に分けました。実は我が家は、義母と同居で夕食は5人分をわたしが作るけど、ほとんどメインのおかずは「大皿盛り」にします。小さなおかずのおひたしとか、酢の物やサラダなどは、分けて出します。メインが焼き魚とか煮魚ならひとり分が決まっているので、取り分けて出します。それ以外は、酢豚にしても鶏の唐揚げにしても、でーんと真ん中において、各自が好きなものを好きなだけ銘々皿にとります。

このやり方、ナツにとっては絶対によくないのはわかっているのです。まずどれぐらい食べたかが、わからない。野菜嫌いのユウにとってもよくないのです。彼はお肉しかとらないから…何とかいい方法はないかなと思いながらも、やっぱりいつもこのやり方です。

どうしてかというと、このお姑さん、誰に聞いたのか、年寄りがお肉を食べると血液がどろどろしてよくないと信じているので、肉は食べたがらない。好き嫌いが多いので口に合わないと残す。嫌いなものは隣に座っているユウに食べさせようと勝手にユウのお皿にいれてしまう。これを目の前で見ていると、気分が悪いので、じゃあ好きなものを好きなだけ食べるようにしたら、と考えて分けないことに決めたのです。最近は、ユウの食欲がすごくて、大好きな唐揚げや照り焼きだとほとんど義母の口には入らない。そのほうが食費だって少しでも安く上がるんだから、ちょうどいいかと、こっちもつい都合のいいようにしていたりして。でもやっぱりきちんと人数分に分けたほうが残らないし食べやすいので、少し考えないと…

全く好みも年代も違う家族が同じものを食べるというのは、正直難しい。時にナツが発症してからは、夕食を別にしたいと何度か主人にも言ったけど、主人は反対。

ユウが保育所に入るまでは、お昼も義母とわたしとユウで食べていたけど、最近昼食だけは、別々に自由に食べています。それだけでもとても楽になりました。

ある日の夕食の事、確かその日は、お刺身の盛り合わせをやはり真ん中にでーんと。そしてナツやユウがすごい勢いで食べていたので、気を使った主人が、

「おばあちゃんも早く取らないとなくなるよ」っていったら、義母曰く、

「歳を取ったら、あまりコレステの高いものや脂っこいものは食べないほうがいいから…」

ちょっとその言い方にむっとしたわたしは、すかさず

「それなら、自分で好きなものを作って食べられたらいいのに。わたしはそれでなくてもナツのことで大変なんだし(それほどでもないけど)、それに子どもたちはこれから成長していくんだから、脂肪やお肉もどんどん食べさせないと…それでなくてもこの子たち細いんだし。」

ナツの発症以来、今までにもまして低カロリー志向で栄養を考えているのに、そんなことも気が付いていない義母にわたしはちょっと切れました。それに口ではそう言いながら、自分の冷蔵庫にはいつも卵を常備して、昼食のおかずには唐揚げばかり買って食べているくせに。

何がコレステよ、何が油よ。横で聞いていた主人は何も言わない。あわてた姑は急に弁明して、「お昼は自分で好きなもの食べているから、晩は何でもいいのよ」みたいなことを言っていました。本当に同居は難しい。特に食事は難しい。どちらかというと、姑に気を使って和食中心だったけど、そういう気持が全然伝わってはいないんだと思うと、やりきれない。これからはとにかくナツの事を第一に考えて食事作りをしよう。そう思えた出来事でした。

「大皿盛り」もやっぱり今一度考えないといけないなぁと昨日は思いました。義母の存在をあまり意識しないで献立を考えて、それをちょっと多めに作るだけ…そんなふうに意識をもっていけたらいいのでしょうが、なかなか難しく、試行錯誤をしながらの毎日です。

| | コメント (6) | トラックバック (0)

きんぴらゴボウに平天?

 今日の夕食の、メインのおかずはきんぴらゴボウです。普通、メインにはならない「きんぴらゴボウ」が、我が家では堂々、メインのおかずです。

我が家の「きんぴらゴボウ」はこんな感じ。まず牛肉をやや多めにゴボウと人参は定番。後は糸こんにゃくとかれんこんとかしいたけ。そして平天を5枚、細く切って入れます。

実はこれはナツの学校の給食のメニューからいただきました。ナツの学校では、1年生の間に1回、親子給食が開かれます。参観日の日のお昼に1年生の親だけ、学校の給食を全く同じものをいただきます。そして給食センターの栄養士の先生のお話を聞いたり勉強もします。百聞は一見にしかず、です。これに参加するとほんとに給食の時の様子がよくわかります。

ご飯の分量って入れる人によってすごく違う、とか牛乳嫌いな子は平気で残すし、先生も全くおとがめなし。家では、全然お手伝いなんかしてくれないのに、当番着を着るとちゃんと配ったり分けたりできるんだって、ちょっと感動。

毎年のこの行事、メニューには案外当たりはずれがあって、ナツの時にでたのが、この「きんぴらゴボウ」と「鯖の味噌煮」。完全な和食版にお母さんたちからは、ブーイングが出ましたが、不思議とわたしは満足でした。特にこのボリュームたっぷりのきんぴらゴボウが、なぜだか気に入ってしまったのです。

「給食センターでは大きなお鍋にたくさんの材料を一度に入れて炒めないといけないので、野菜からたくさん水分が出ます、それを吸わせるために平天を入れていますが、栄養もあるし子どもたちには好評なんですよ」と栄養士さん。

牛肉が高いからとか、かさを上げるためとかの声もでていましたが、早速我が家でも試してみたら、これが意外に好評。特に練り物大好きな主人には一番受けてます。子どもたちも最近は、この平天を選んで食べていますが、カロリーも適度に上がるし、嫌いなゴボウや人参も食べてくれるので嬉しい。

ちなみに学校給食の「肉じゃが」には、ゴボウ天が入っています。こっちも面白いけど、我が家ではやや不評でした。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

担任の先生

 ナツが発症したのは、小2の時で、このときの担任の先生は40代の女の先生でした。先生としてはベテランの域で、退院してからの学校生活もこの先生なら大丈夫かなと楽観的に考えていました。ところが、人は見かけでは判断できない…だったのです。

発症したてのわたしたち親子にとって、この病気、本当に辛いのは、注射を打つことでもなく、好きなものを好きなだけ食べられない事でもなく、病気の事を理解してもらえないことなんだ、って思い知らされました。

何かあるたびに、

「わたしには担任としての責任が…」と言いながら、難しい事や厄介な事には、

「わたしの一存では決められませんから、この件は教頭、校長とも相談してから…」で、一向に話は前に進まない。

どんなに説明しても、1型と2型の区別がつかない。大体小学校2年生で生活習慣病になるわけがないじゃない。

今でも忘れられない言葉、

「お母さん、この病気は治るって本に書いてありましたよ。わたしはまた一生、背負っていかないといけないのかと思ってました。」(完璧に2型と勘違い)

ナツに対しても、朝、他の学年の子もいる前で、

「今日は、何単位打ってきたの?」って大きな声で聞いたり、

「トイレ言っておかなくても大丈夫?」って何度も何度も聞いたり。トイレは発症したときに、近かったって話をしただけなのに…

挙句の果てにこの先生にかかったら、とうとう病名までも「糖尿病1型」になっていた。あんまりばかばかしくて訂正する気にもなれずに、とにかく2年生が終わって先生が代わることをひたすら待ち望んだ半年間でした。ただ校長先生からは、持ち上がり(同じ先生が2年間担任をすること)もありますよと脅されていたので、直談判して、担任の先生との間に誤解が生じているので、同じ先生にはならない様にと頼みました。そして、新しい担任の先生には直接病気についての説明をしたいので、春休みの間にお会いしたい事をお願いしていたのですが…

ちょうど1年前の話です。春休み中首を長くして待っているのに何の連絡もなく、約束した校長先生の異動を新聞で知りました。それにしてもあまりにも無責任。もしも始業式の日にいきなり低血糖になったら、新しい担任の先生では対処できなかったら、と不安で、3年生の始業式の前日の朝、学校に電話を入れました。そしてその日の午後に、新担任、新校長、保健の先生そしてわたしの4名での面談が決まり、なんと学校の校長室で2時間、話をしてきました。

ああ、あれから1年経つんだなと思いながら、さて今年はどうしよう…中学校に行く時はやはり出向いていって説明するつもりだけど、同じ学校で担任の先生が代わるだけなら、今の担任の先生に引継ぎをお願いしてもいいんだけど…

昨日、保健の先生に電話で相談し、校長先生とも相談していただいて、やはり今年もわたしが学校に出向いて新担任に直接説明する事になりました。でも、普通なら担任の発表は始業式の当日です。いくら特別とはいえ、一部の保護者だけが早く知ることには、問題があるのかも知れません。今年も始業式の前日ということになりました。

さて、春休みの間中、そわそわと新しい担任の先生って誰だろうと思いながら、一応資料も用意して、待つことにしようと思います。

どちらかというとわたしにとっては苦手だったこういう作業が、ナツのために、少しずつですが、上手に話ができるようになってきました。さあ今年もがんばらなきゃぁ。

| | コメント (12) | トラックバック (0)

父の主治医

 今日も実家の父の外来受診に付き添って病院へ。昨日からまた体調を崩している父は診察の後、ブドウ糖の点滴を打ってもらう事に。その間に会計や薬局に行って戻ってくると、わたしだけ診察室に呼ばれました。

いきなり先生は、

「実は3月いっぱいで異動になりまして…、大阪の方に行くことが決まったので…」

えっ、うっそ~~。確かこの先生、この病院の外科の中では一番新しいはず。いつかはとは思っていたけれど、あまりにも急。まぁ大体異動って急に決まるものだし、仮に早くからわかっていても、患者にはこれぐらいのタイミングで言うものなのかも。

「来週来られた時に、またお父さんにもお話しますが、新しく来られる先生にはきちんと手術のことから経過を引継ぎしますので…」

まさか、こんなに弱っている父を大阪の病院まで連れて行けるわけはないのだから、後任の先生に診てもらうしかないのだけど…

「そうですか、仕方がないですね。」とわたしもそれ以上は何も言えず、何だかとても淋しくなりました。

思えばこの先生とは、初めて会ったのが父が外科に移された8月13日。手術を3日後に控えて、主治医の説明を聞いてくださいと言われ、その時、別の病院に入院している母に代わって、わたしと主人が聞くことになったのが最初。それからは、ことあるごとに、父に代わって話を聞いたりしたけれど。わたしよりは明らかに若いこの先生、どんな質問にも嫌な顔一つせずにいつも誠実に対応してくれた。

残念ながら父の命は救えそうにないけれど、この先生に看取ってもらえるなら、父にとっては最後の主治医がこの先生でよかったと思っていただけに、なんともやりきれない。

わずか半年のお付き合いだったけど、父の命をかけて泣いたり怒ったり、時には随分きつい事も言われたけど、あたっていただけに悔しかったりもした。公立病院には異動、転任は当たり前で、患者は医師を選ぶ事はできないけれど、いい先生でよかったなぁって思っていたのに。

最後にきちんとお礼を言って診察室を出ました。父にはすぐにその事を話しました。

「また違う先生が来られたら、何かいい治療法を考えてもらえるかもよ」と軽く言ったけど、やはり父にとってもまた違う先生と一から信頼関係を築いていくのは、疲れる作業かもしれない。でも、今度もまたいい先生に出会えますようにと思いながら、4月を待とう。

3月はやっぱり何かと別れの多い季節なんですよね。

| | コメント (6) | トラックバック (0)

寝る前のQは慎重に…

 ナツがIDDMになってから、夕食後のおやつには、ちょっと神経質になっています。夕食直後に30ミックスを打つとそれから寝る前までは極力おやつを食べないようにして、9時ごろに測定、その値によって、いつも補食になります。30ミックスのNが夜中にしっかり効いてくるので、180以下でも補食をとります。この時点で80とかだと、2単位分ぐらい食べてから寝る事になります。でもこれは、あくまでも血糖によって決まることで、ナツのお腹のすき具合とか食欲とかには、比例しないのです。

もし自分でインスリン量を決めて打つのなら、このあたりの食欲までも考えて打つこともできるのでしょうが、今はわたしが夕食のカロリーを考えて打っているので、この辺はうまくいかないことが多いのです。時々、何か食べた~~いというときに限って、9時過ぎても200超えていることがあって、そういう時はやはり何も食べないで寝るしかないのです。

「お腹すいたよ~~、何か食べた~~い」と半泣きのナツ。

「起きていると余計にお腹がすくから、寝ちゃおうよ。明日起きたら朝ごはん食べられるんだから」こんな時は、正直わたしも辛いものがあります。打てば食べられるとは言っても、昼間ならまだしも、夜中だと打つ単位に悩みます。もしききすぎたら、夜中に低血糖をおこします。ナツの夜間の低血糖自覚は完璧とはいえないし、何より夜中に起きて補食をして寝るというのもいやなので、発症から1年半もの間、寝る前の追加うちには消極的でした。

最近になってすこしずつQの単位とおやつがうまく噛みあうようになって自信ができたわたしは、この寝る前のおやつをたまに解禁にするようになりました。

そして一昨日の事、9時過ぎに測ると312。お腹すいた~~というのでプリンを1個食べてQを2.5打って寝ると、翌朝が179。まあまあじゃない。

そして昨日の夜のこと。9時過ぎ286。もう寝ようかと言っても、

「何か食べた~~い」

そうだ昨日は2.5で朝ちょっと高かったから、今日は3打ってプリンにしよう。ついでにミニあんぱんがあったからこれも一個食べさせよう。

でもそううまくいくことばかりではなかったのです。次の日がお休みのので、テレビを見て少し夜更かししていました。そして10時過ぎ。なんか変…と言うので、測定。

1時間20分しかたっていないのに、何と69。恐るべしQの効果。あのまま寝ていなくてよかった。多分プリンが前の日とは違っていたから、そんなにカロリーがなかったのかも…でもミニアンパンまでつけたのに…^^;

もちろんその日の運動量とか、夕食の油の量とか、Nの量によっても微妙に違ってはきますが…やっぱり寝る前のQは慎重に決めなきゃ駄目なのです。最高2.5ぐらいにしないといけないなぁと反省。あわてて食べられそうなものを探しましたが、さっき食べたのでもうそんなに欲しがらないし、急激に下がった時は気分が悪くなるみたいで、逆に食べられなくなってしまうのです。この辺が、何年付き合っていても難しいところなんですよね。

こういうときのためにいろいろなおやつをストックしている我が家です。今回もそれが役に立って、何とかこれなら食べられるを見つけて、しぶしぶ食べて寝ました。まだ30分ほどQが効いてるし、これで大丈夫かなとドキドキでした。

今後の教訓に…寝る前のQは慎重に…少なめに…ですね。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

花かご作り

109_0923 今日は学校はお休みですが、ナツは市の主催する教室で「花かご作り」に参加してきました。学校が週休2日制になった頃から、こういう学校の外でのイベントや教室がいろいろ企画されるようになってきたみたいです。夏休みには、サマースクールでパンを焼いたり、手芸をしたり、冬休みにはクリスマスケーキを焼きにいったり…と、ナツは好奇心旺盛でこういうものに参加するのが大好きです。いつもはひとりでも平気ですが、今日はたまたま同じクラスのお友だちも一緒だそうです。

さすがにキャンプ体験のような、泊りがけの企画や、ハイキングのような昼食をはさんでのイベントには、やはり血糖の問題や注射の事が絡んでくるので、今は参加させる事ができません。今回のような1時間半の教室でも最初の頃はドキドキでした。かといって、1回かぎりのことに、わざわざ病気の説明をする気にもなれずに、とにかく測って補食してから行かせるで乗り切っています。

さて今日はというと、朝食はカロリー高めに「かぼちゃコロッケと揚げシューマイとレーズンパン」で、マックスの9.5単位打ちました。

ところが初めて買ったレーズンパンが甘すぎて食べたくないというので、もう大変!

やっぱりこんな日は、いつもどおりの無難な朝ごはんにしておけばよかったと後悔。でも打ってしまったし、出かける時刻は近づくし…で、とにかくイチゴと6Pチーズを食べさせて、ブドウ糖や飴をしっかりポケットに入れて出発。一緒にいくお友だちの家によって、送ってあげる約束です。10時から開始ですが、受付は9時半から。ちょうど会場に着いたのが9時半でした。今日は15名ぐらいの参加です。いつもと違って大勢のスタッフのかたが花を配ったり準備をされていました。正直、今日は少し不安です。名簿には、自宅の電話番号しか登録されていませんでした。実はわたしはこの後、毎週火曜日に通っているエアロビクス教室へと向かいますので、携帯の番号を言ってもつながらないかもしれません。

念のため自宅に電話をして、主人にもしナツが具合が悪くなったら家に連絡が入るから、その時はすぐに駆けつけてね、って念押し。まず大丈夫だろうと思いながらも、夢中になっていると低血糖の自覚が遅れるナツのこと。特に今日は不安です。

終わるのは、11時半の予定です。帰りはそのお友だちのお母さんが迎えに行って送ってもらえるとの事になっています。いつもなら終わる予定時刻の20分も前に行って待っている事も多いのですが、今日は昼食の支度をしながら家で待つ事に。

12時を過ぎても帰ってこないので、ちょっとドキドキ。10分過ぎ、

「ただいま~~♪」と元気に帰宅。やれやれです。そしてきれいな花かご。現代風の生け花といった感じです。でもお花が高いこの時期に、このイベントはなんと参加費が無料。ちょっと嬉しい企画でした。やっぱり女の子ですね。きれいなものは大好きです。

「何にも食べなかったよ~~」

「下がってない?」   即、測定。

結果103でした。やった~~~大成功でした。すぐに昼食を食べました。

ちなみにもらってきた資料に花の名前が…

「オーニソオガラム・ダビウム、ラナンキュラス、スカビオサ・トールW、スプレーギク、ストック、ミスカンサス、カンガルーポー、シンピジューム」

最近の花の名前ってさっぱりわからない。舌をかみそうな名前で知っているのは、3つぐらい。少しは花の名前ぐらい知らないと情けないかも…ちょっと勉強になりました。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

お墓参り

 昨年の夏に実父が体調を崩してから、わたしは家のお墓と実家のお墓、お墓参りを2回しないといけなくなりました。

今日は実母を乗せて、実家のお墓参りです。観光地にまでなっているちょっと有名なお寺の中の墓所に実家のお墓はあります。実はこのお墓、私の両親と叔母がふたり入った後は、誰ももうこのお墓に入る人はいません。つまりその代で絶えてしまうということです。

わたしは、姉と二人姉妹なので、跡を継ぐ者がいないのです。このことはわたしと姉が結婚して、というよりもっと以前から男兄弟がいないのですから、わかっていたことです。それでも両親にとってはまだそれほど実感がなかったのですが、最近になっていよいよそれを考えさせられています。実家を引き払って施設に入ってしまった両親は、それまで家で奉っていた先祖の位牌をこのお寺に引き取ってもらいました。永代供養ということです。

お墓参りもわたしが行ける間は可能な限り行くつもりです。両親が眠る事になるのですから…でもその後はわかりません。ナツやユウがおじいちゃんおばあちゃんのためにそこまでしてくれるかどうかは、正直全くわかりません。自宅から近ければまだしも、車でも30分はかかります。お花代といっても馬鹿にはなりません。そこまで求めるつもりはありません。

いつかそのお墓に誰もおまいりに来られていないということになれば、お寺のほうでいいようにしていただけるようです。つまりお墓という形は無くなってしまうのでしょう。そんな事を考えながらのお墓参りは正直淋しくて、何とも複雑な心境です。誰が悪いわけでもなく、どこの家でも子どもが少ないのですから、ある意味社会現象でこういう家はこれからもどんどん増えていくはずです。わかってはいても、自分たちの代で長く続いてきた家の歴史にピリオドが打たれる。少しご先祖様には申し訳ない気分です。

死んでお墓に入ってしまった人にはそんな事はわからないし、成仏できないということもないのですが…そんな事を思いながら、無事にお墓参りを終えました。きれいなお花が供えられ、お線香の煙が漂うとホッとした気分になれます。わたしでさえ、もう自分のおじいちゃん、おばあちゃんの記憶は段々薄れていきます。それでもお墓の前で手を合わせると、ついつい心でお願いするのは、

「ナツとユウとわたしたち家族が健康で過ごす事ができますように…」

風の冷たいお彼岸の1日でした。

| | コメント (6) | トラックバック (0)

クランベリー入り食パン

109_0916_1 ホームベーカリーで食パンを焼きはじめて、丸7年になるけど、クランベリー入りを焼いたのは初めて。そもそも食パンを家で焼こうと思ったきっかけはこうです。

ユウを出産する時に入院していた病院で同室だった人から、

「わたしホームベーカリーで食パンを焼いているの、子どもにあまり添加物の入ったものを食べさせたくないし、焼きたての食パンってすごくおいしいのよ」って教えてもらった事。

その時は、2人目を産んだばかりで、育児の忙しさはピーク。まぁそのうち手がかからなくなったら、わたしもホームベーカリー買おうかな…ぐらいにしか思わなかったのですが、これが意外と簡単。そして我が家でもホームベーカリーで食パンを焼き始めたのです。

それまでは5枚切りの食パンを買っていたのですが、私と義母が毎朝食べると、2~3日に1度は買いに行かないといけない。ユウが小さくて買い物に行くのが大変だったので、家で食パンが焼けると買い物の手間がはぶけるのが嬉しい。そして、取扱説明書に書いてあるバリエーションを楽しんで、にんじん、かぼちゃ入り、くるみやレーズン入り、とにかくたいていのものは作ったけど、クランベリー入りは今日が始めて。ちょっとわくわく。

最近、こういう乾燥果実がどこのスーパーでも簡単に手に入るようになって、すごく楽です。抹茶やココナッツ、ブルーベリー、アーモンドの粉。食パンに混ぜて焼くのはすごく簡単。味のほうももちろん焼きたては最高。何より湯気が立つ食パンを手でちぎって食べるのは、すごく幸せな気分。このタイミングがおやつの時間にあうと子どもたちにちぎられて1斤のパンがいきなり半分になってしまう事もたびたび。

それに材料費だけなので、経済的。添加物もなくて健康的ということなしです。パンをこねるガチャガチャという音は時々はじめて聞く人を驚かせていますが、当分やめられそうにない母の楽しみの一つです。

ちなみに味の方は、色がすごくきれいなんだけど…目をつぶって食べるとレーズン入りと区別はつかないかも…ちょっと酸味が強いのかな、またブルーベリーとも違う味。

色々なものを入れるのに飽いてくると、またしばらくはノーマルな食パンをせっせと焼いています。段々使い込んで年季が入ってきたホームベーカリー、もし動かなくなってしまったら、やっぱり淋しくて2代目を買ってしまいそうです。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

今夜は餃子

109_0912  夕食の献立に煮詰まって、ナツに何が食べたい?ってきくと、リクエストされるのが、この餃子です。5人家族の我が家。いつの頃からか餃子は手作りです。しかも最近はナツが包むのを手伝ってくれるのせいで、お手軽メニューになっています。皮の枚数も25枚、30枚、35枚と子どもたちの食べる量にあわせて増えて、今では40枚包んで、大体5人で完食します。フライパンでは一度に焼けないので、ガスコンロにこの大きな鍋で何とか40個の餃子を一気に焼きます。これだとすぐに冷めなくて熱々が食べられるので嬉しいです。

だから餃子は週末の全員が一度にそろう時でないとできないのです。今日は、ひき肉は、オーストラリア産の牛肉と国産豚肉の合挽きを使い、餃子の皮は賞味期限間近の半額品を買ったので、5人分がわずか500円でできてしまいました。これでおいしくて血糖もよければ本当にいうことないのですが…

入院中の栄養指導で栄養士さんに、餃子とかはカロリーが高そうですねって聞いたら、その栄養士さん曰く、

「餃子をしたときは、ご飯を食べないようにしたら」    …えっ…^^;

でも大丈夫です。今はミックス50を手に入れたので、ご飯抜きも、追加打ちもしなくても、ちゃんとご飯に餃子を添えて食べられます。確かに餃子の皮って10個食べると、皮だけでも190kcal。ウッ、高い。しかも合いびき肉もカロリーは高い。そしてなぜかご飯も進む。

今夜もナツはしっかり食べました。ご飯も140g、餃子は?10個は食べてるな。そしてお味噌汁。好きなものにはすごい食欲です。

そして血糖のほうはというと、夕食前214。50ミックスを9単位。

そして1時間半後、143。

リリィ社のフレックスペンにもすっかり慣れて、やっと50ミックスが好きになれそうです。

| | コメント (7) | トラックバック (0)

ご飯の友

 我が家でよく見られる夕食風景。メインのおかずは真ん中に大皿盛り。競争のように食べるナツとユウ。そしてふと気づくとおかずのお皿は空っぽ、お茶碗に盛られた白いご飯は手付かずのまま。すかさず、おばあちゃんがこう言う。

「ご飯、何で食べるの?お母さんにふりかけでも振ってもらったら」

するとあまのじゃくのわたし。「ご飯が食べれるだけのおかずはちゃんと出しているんだから、一緒に食べないから残るのよ。仕方ないから今日はご飯だけで食べなさい。炊き立てのご飯はそれだけでも十分食べられるよ。」

”ご飯だけでは食べられない症候群”になりかけのナツ。もうすっかり重症のユウ。ユウはしろいご飯だけだと気分が悪くなると言い、”マイゆかり”をもっています。

でもナツが入院中に指導を受けた栄養士さんは、こうおっしゃいました。

「糖尿病は血管を痛める病気だから、あまり塩分を取りすぎると将来動脈硬化や脳梗塞とかの病気を引き起こす可能性が高いから、今から薄味になれておくほうが、絶対にいいのよ」って。その事を考えるとやはり「ご飯の友」はあまり使わないほうがいいようです。

梅干、たくあん、味付け海苔、ふりかけ、佃煮、確かに毎日これらのものをとっていると積もり積もって塩分も取りすぎるし、何より薄い味のものが食べられなくなってしまう。梅雨や暑い夏で食欲が落ちる時期だけは、多少はやむをえないと思うけど、なるべく控えめにしよう。それ以来、我が家ではお漬物は買わない、ふりかけはゆかりだけ、と少しずつですが、薄味志向に努力しています。

とはいえ、朝ごはんはなかなか食べにくいようで、最近考えたご飯の友が「おかか」です。

鰹節の小さいパックを2袋、これにラカントとしょう油を小さじ1だけ。おはしでぐちゃぐちゃ混ぜて、ご飯の上におく。これでいつもご飯は完食。これぐらいの塩分は目をつぶりましょう。これがもう1ヶ月続いていますが、二人とも飽きる気配もなく毎日取り合いしながら、競って食べています。

昔子どもの頃、実家で作っていた料理にこんなのがありました。

このおかかとたくあんの刻んだものを、巻きずしの具にして海苔で巻く。ただしこの時のご飯は、決して寿司飯ではなく、炊き立ての白いご飯。いつも海苔がご飯の温かみでちょっとへにゃとなるんですが、それを丸かぶりするのがすごくおいしかった。また子どもたちにも作ってやろうと思っていますが、ちょっと食べにくいのが、難です。

でもこんなふうに食事に対する考えって親から子にどんどん受け継がれていくものなんだろうな、そう思うと「食育」って言うほどたいそうではないけれど、やっぱり健康の事を考えて、身体になるべくいい物を取り入れていきたい。でも極端になると食べる事自体が楽しくなくなってしまう。その辺のバランスは本当に難しい。特にナツが発症してからは、こういうことを時々立ち止まって考えるようになりました。

身体によくて栄養があっておいしいもの、しかも安いならもっと嬉しい。そういうものを試行錯誤しながら今日も考えています。

| | コメント (6) | トラックバック (1)

夢中になれる時間

109_0908 今日は、「トールペイント教室」に出かけ、化粧ポーチにペイントをしてきました。【写真】は、もともとは黒いナイロン製のポーチです。これにアクリル絵の具を使って花の絵をペイントしてきました。

トールペイントは刺繍のように図案があって、塗り方の技法がある程度決まっているので、絵が下手でセンスがないわたしでも、ちょっとしたものが作れます。もともとはママ友に誘われて体験教室に行ったのがきっかけで、かれこれ3年近く習っています。いつもは1つの作品を何ヶ月もかけて仕上げていくのですが、今日は同じ先生の単発の教室なので、生徒さんも1回限りの方ばかりで作品も2時間で完成です。

来られている方たちも全く初対面。中には何年のされているかたや、昔されていたかた、今日は高校生の女の子も来ていました。いつもの教室と違っていい意味の緊張感があります。時間も限られているのでとにかく仕上げて帰らなければ…あっという間の2時間でした。今まではよく木にペイントしていたのですが、ナイロン素材に塗るのは初めて、ちょっとわくわくです。出来ばえは別にして、こういう夢中になれる時間が持てることが大好きです。自分で作ったものには愛着もあります。

ナツが発症して、ともすれば頭の中が血糖のことでいっぱいになってしまうのを助けてくれたのがこういう夢中になれる時間でした。IDDMと付き合っていくということにストレスが全くないとは言えないけれど、それを癒してくれるのもやはり夢中になれるもの。そういうものをどれぐらい持っているかということが、どれだけ毎日を楽しく生き生きと過ごせるかという事につながっていくんだろうなと思います。

ナツにも、生きがいというほどのものでなくてもいいから、何か自分の楽しみを見つけながら人生を歩いていって欲しい、そしたら少々つらいことがあっても、前を向けるし「人生って悪くないな」って思えるはず。そんなことも思いながら、もう次の作品に思いをはせています。

実は今日作った作品は、ナツがもう少し大きくなったら、測定器や注射器を持ち歩くのにはちょうどいい大きさなのです。まだ今はキャラクターのかわいいのがお気に入りですが、もう少ししたらナツのためにかわいい図案でまた塗ってみたいなと楽しみです。

| | コメント (6) | トラックバック (0)

低血糖で下校

 今日は3時半下校の日です。ナツたちの学校では集団登下校をしています。授業時間が違うので、朝は全学年で登校しますが、帰りは日によって1、2年下校とか3~6年下校とか、ばらばらです。学校から家までは、子どもの足で15分。

「お母さん、大変。今日3打ったのに、牛乳残したから手が震える~~。で、帰るときに飴なめながら帰ってきたの」

さっそく測定。81でした。よかった、上がってきてる。

ナツは登下校時は、いつもかばんにポカリ1本と飴を何個か入れて持っていますが、それが役立ったのは今日が初めてです。

「すご~~い、ちゃんとわかって飴なめたんだ。」

「大変だったよ。みんなにわからないようにこうやってそ~~っとかばん開けて口に入れたんだから…」

一緒に帰る2年生の男の子たちの中に口達者な子が多くて、なかなか補食は難しいのです。いくら病気だから…薬だから…と言っても相手は子どもです。見られると厄介です。ナツもその事はよくわかっているので、ドキドキだったと思います。単独下校のほうがいいのにと思うこともあります。最近は物騒な事件が多いのでやむをえないのです。

でも本当に嬉しいです。ナツは”人前で補食”が苦手です。学校ではいつも保健室で補食をしています。最近やっとクラスの中ではブドウ糖をそっと食べる事ができるようになりましたが、登下校時は他の学年の子たちもいるので、なかなか補食が採れなかったのです。

ナツが退院して登校が始まった時に主治医の先生は

「しばらくの間お母さんが送り迎えをしてください」と言われました。

「ええっ、どうして。別に身体が弱っているわけではないのに、もう元気なのに…」最初はその意味がわからなかったのですが、すぐに気が付きました。低血糖がこわいのです。歩いていて下がってしまった時に、大人がいないと対処できないのが困るのです。

退院して2週間は朝の登校に付いていきました。でもこれはナツには不評でした。下校の時はこの頃はお昼の注射を打たなかったので安心でした。血糖の動きが段々つかめるようになってきて、登校時に下がる事はないので、6年生の班長と副班長に事情を話し、母の付き添いは辞めました。が、逆にお昼の注射が打てるようになってからは、下校時が心配でした。

ナツの学校は校区が広いので(つまり田舎ってこと)、電車でひと駅の地区や片道30分歩いてくる地区もあって、本当に近いところでよかったとこの時はつくづく思いました。でもいくら15分といっても、もし学校を出る時に40では、家までもつのか??です。

「学校を出る時にわかっていたんだったら先生に言って待っててもよかったのに。迎えにいってあげたのに…」とは言いましたが、やはりフツウに帰ってくるのが一番です。自分でわかって飴で補食ができれば申し分ないです。この1年間で最大の成長です。

血糖の戻りの遅いナツですから、飴をなめていても低血糖で歩いて帰ってくるのはきつかったみたいで、帰るなりランドセルをおたしたまま、リビングで伸びていました。

4月からは4年生です。今より、下校時間の遅い日が多くなるので正直やきもきしていましたが、これで少しは安心です。学年が上がるに連れて、楽になっていく事と心配が増える事、これの繰り返しなんでしょうね。子どもとしての成長とIDDMとしての成長、この二つを実感できるこれもいいことです。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

ティムタム

108_0879 もう何年も前の事ですが、実家の両親がオーストラリアに行ったときのお土産に、「ティムタム」というお菓子を買ってきてくれました。地元で観光案内をしてくれたガイドさんのお勧めのお菓子だそうです。その何年か前にわたしたちもハネムーンでオーストラリアに行ったのですが、全く見かけませんでした。どうやら観光客用のお土産というより、地元の人たちがスーパーで買って食べるような感覚のちょっと人気のお菓子といったところです。

さしずめ日本で言うとキットカットという感じかも。そしてお味のほうはというと、「甘い」とにかく「甘い」。チョコクリームをチョコビスケットでサンドして、チョコレートでコーティングしていると説明には書いてありました。どちらかというと日本は甘さ控えめが主流になってきているのに、やはり外国製。ほんとにこれ地元で人気なの…って思いながら食べたのですが、1年ぐらいでして、神戸の輸入食品のお店でこれを見かけました。

 種類もいろいろありました。ビターとかミルクとか、カラメル風味とか…で、なんだかなつかしさも手伝って2種類ほど買ってしまいました。不思議となつかしい味でちょっと癖になりました。なんかおいしいじゃない。それから神戸に出るたび、見つけては買っていました。

今回のは、真ん中のチョコクリームがホワイトになったもので「クリーミートリュフ」。なんとこれを「トイザラス」で見つけて買ってしまいました。9枚入りで計算したら1枚が100kcal。

ナツの補食にしてもいいかなと思ったのですが、日本のお菓子のようにぱっと見がよくないせいか、ナツは一目見て「いらない」。

わたしは、内心ほっ!これで今日から9日間、1日1枚ずつ紅茶と一緒にこの「ティムタム」を楽しめます。でもあの時は甘~~く感じたティムタムを欲しくなる時って、身体も心も疲れているってことなのかも。ティムタム食べて元気になろうっと。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

QとNの話

 昨日は25を叩いてしまったナツですが、それが食後1時間半後のことだったので、

「Qはあと30分は効いているから、まだ下がるかもね。もう少し食べとこうか」って言ったら、「Qって何?」って聞いてきたので、そうだ、ちょうどいい機会だからナツにインスリンについて少し教えようかなと思い、

「あのねナツ、インスリンにはQちゃんとNちゃんっていう子がいてね。」

「何それ、変な名前、Q子ちゃんにしたら」

「じゃあQ子ちゃんとN男くんにしようか」

「ウンそれがいい。で名字は?」

「名字?」(この際何でもいいか)

「インスリンQ子ちゃんとノボラピッドN男くんでどう?」(単に語呂がよかっただけ)

そんな事今ナツに言ってもわからないよと言う主人を無視して、

「ナツがお昼に打っているインスリンはQ子ちゃんだけなんだけど、お母さんが朝、晩に打つほうには、Q子ちゃんとN男くんが入っているの。だから打つ単位が多いでしょう。それでねQ子ちゃんはとっても働き者だから打つとすぐに血糖を下げてくれるんだけど、2時間したら消えてしまうの。N男くんは、12時間いるから朝と晩だけ入れてあげるといいのよ。それで、24時間いっつもN男くんがナツに中にいるということになるの…」

ちょうど「西遊記」の始まる時間になったので、この辺で終わりました。ナツはまだアルファベットも習っていないのですが、最近パソコンをかな打ちではなくローマ字打ちしたいために、やっとキーボードのアルファベットの読み方を覚えたところでした。

QってこれでNがこれよねって書いていました。いずれナツが自分で単位を決めて打とうとすると、このQとNの事は、やはり知っておかなければなりません。混合製剤なので、割合の事も少し教えていかなければなりません。まだまだ先は遠いです。

 ナツの発症は7歳の時なので、主治医の先生から直接ナツには病気についての話はなかったのです。だから年齢やその時の理解力に応じてこれからIDDMについての知識をつけてやるのはわたしたち親の役目です。今日は思い立って急に話を作ったのでちょっとちぐはぐですが、今度はきちんと説明できるように準備をしていきましょう。少し責任が重いです。わたしたちの病気に対する姿勢みたいなものも段々ナツには伝わっていくのでしょう。

Qって何?って聞くぐらいはかわいいものです。もう少し大きくなってきたら、

「どうして私だけこんな病気になったの?」って聞く日が来るのでしょうか?黙って受け入れて大きくなっていってくれるのでしょうか?…でもその時はその時で、何とかまた乗り越えていきましょう。今からじたばたしたって仕方ないですから。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

1年半ぶりの20台

昨日の午後8時半のことです。なんと退院以来だから1年半ぶりに20台を出してしましました。給食が食べられなくて早退したナツは例によってコンビニおにぎりに助けられ、いつもより多めに4単位打って、午後からはフツウに過ごしていたのですが…

今思うとのどが渇くのかしきりにカロリーオフを飲んでいました。そして夕食前417。

ええ~~もしかしてお昼のインスリン入ってない?午後からはそれほど食べていません。夕食前にはしっかり外で遊んでいたのに…この前の骨に刺さった事件以来、無難な場所(相変わらず腕)にばかり刺していました。いつかはこうなるのはわかっていたのに…

こんな事なら午後に1回でも測って追加打ちしておけばよかった。もう夕食なので多めに打とうかな、でも混合製剤なので単位を増やすと、どうしてもNも増えて夜間の低が怖いのです。できればベースのNの値は変えたくない…

そうだ50ミックスを使おう。そしたらQを増やしてすぐに下げてやれる。わたしってさえてる~~♪とここまではよかったのですが、単位が多すぎた、しかもその日の夕食は「豚もも肉の煮豚、ほうれん草のおひたし」とあまりにも低カロリー。

そして1時間半後に25を叩いてしまったのです。ちょうど子どもたちは、「名探偵コナン」の2時間スペシャルに夢中。わたしは帰宅して夕食を食べている主人に今日の早退のことを話し、これからこういうことが時々あったらどうしようという話をしていました。

「今度から、保健室でとにかく食べられそうなものを食べてでも早退はしないですむようにしなきゃあ、もう4年生だし…」

「そんなことしてケーキなら食べられるとか言い出したらどうするんだ。どんどんエスカレートしていくだけだ。ちょっと無理してでも食べさせなきゃ…」

「そんなこと言っている間に血糖はどんどん下がるのよ。今日だって35だし、食べられないと病院行くしか方法がなくなるじゃない、その心配さえなければ、1回ぐらい食べられなくても、ほっておくわよ」

「飴とかジュースとかでもつだろう」「6時間目まではもたないわ、先生は倒れたら困るから、迎えに来てって言うわよ」

最近はいつもこんな調子です。主人にはその時の臨場感というのがまるで伝わらない。結局理想論で片付けてしまう。こんな話をしていたものだから、わたしたちもこの25には全く気が付かない。そしてそれからが大変。冷蔵庫からジュースを出して飲ませて、次にわたしが取った行動!

そうだ、せっかくだからこれをデジカメに収めておこう。

でも光ってしまってうまく写せない。いまいちわたしはデジカメが苦手。

「ねぇお父さん、ちょっとこれ写して」「ええ~~」と言いつつ、ごそごそ操作する主人。結局カードがいっぱいになっていて撮影は失敗。まぁいいか。

密度の濃い一日でした。今日のおさらいをしておきましょう。

ナツの〈どか食い〉の後は、思い切って多めに打つ事。

高くてもすぐに下げようと多く打つのは駄目。

50ミックス、慣れるまでは慎重に使う。そして腕に打つのはしばらく禁止。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

焼き芋

 最近わたしは、週に3日は父の介護のため実家へ向かいます。今日もナツたちが登校し、朝の片づけを終えると実家へ。今日は最近体調を崩し、買い物にいけなくなった両親に代わって買い物に行きました。両親が入居している施設では、食事はでますが、前もってキャンセルしておいて自分で好きなものを買ったり自炊をするのも自由です。各フロアーにはIHのシステムキッチンまで付いています。昔から食べる事にはうるさかった父は、半分ぐらいは自分で好きなものを食べています。だから部屋には、冷蔵庫から電子レンジ、オーブントースターそれに圧力鍋や無水鍋まで用意しています。この無水鍋、最近通販で買ったそうですが、なかなかの優れもので、この中にさつまいもを入れて電子レンジで20分、焼き芋になります。

「ナツは焼き芋が好きなのよ。」って前に話したのを覚えていてくれたのでしょう。今日はナツのために焼き芋を作ってくれました。そういえば買い物のリクエストにさつまいもが入っていました。

おいしそうな鳴門金時の焼き芋をお土産に、帰路に付いたとたん携帯がなりました。液晶には〈○○小学校〉の文字。ああいやな予感。

「担任の××ですが、実はナツさんがおなかが痛いといって給食が一口も食べられないんです。インスリンは打っていませんが血糖は140です。できれば迎えに来て欲しいんですが…」

今日は3月だというのに、雪がちらちら舞うほどの寒さ、冷えておなかが痛くなったのかな。またいつものお腹がすき過ぎて疲れちゃって食べられないのかな。

実家のほうの用事は終わっていたので、よかったのですが、ここからいつもなら40分かかります。でも血糖が140あっても食べていなければ…いやなヨ・カ・ン!

80km/hで飛ばして、30分ちょっとで学校到着。いやな予感的中。むこうからやってくる担任とナツ。さっき測ったら35なので今ブドウ糖を1個食べました。

やっぱり…さすが30ミックス。お昼過ぎてもよく下げてくれます。

車に乗るなり「ナツ、コンビニおにぎりなら食べられる?」

「ううん、いらない」

ええ~~~今日は駄目なの?!ナツはどんなに食欲がなくてもこのコンビニおにぎりなら食べられる事が多いのですが…今日は駄目かな。食べられないと点滴になっちゃう。

「そうだ、焼き芋もらってきてたの。おじいちゃんがね、ナツにって焼き芋を作ってくれたのよ」

「ふーん、食べてみる」

焼き芋を半分ほど食べて、おにぎりはどうするって聞いたら食べられそうって言うので、そのまま家にも帰らずコンビニへ。今日はナツの好きな〈ツナマヨ〉が売り切れていて〈おかか〉1個と肉まん1個を車の中で完食。

「お腹がペコペコだったのよね~~」

おいおい、それなら給食食べろよ~~。今日は焼き芋に助けられました。なぜだかお腹が急に痛くなってきたのは本当なんですが、その後すぐに食欲が戻らないののが、困るのです。でも35になった時、気が付いて自分で測ったんだと言っていました。いつもより多く4単位打ちました。そうなのです。焼き芋は血糖も上げるのです。

もうすぐナツも4年生です。早退がたびたびあるのは困るので、今度からは、こういう時は〈コンビニおにぎり〉か〈焼き芋〉を持って行って保健室ででも食べさせようかな。食べる事ができれば、午後はいつもと同じ元気すぎるナツに戻っています。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

フツウの生活

 ナツがIDDMだという事を知っている人から決まって聞かれる質問はこれ。

「食事はどうしているの?大変でしょう…」

発症から1年、わたしたち家族のIDDMライフはすっかり定着しました。もう何かにこだわったり、迷ったりする事もなくなって、心は平穏。

食事で気をつけていることは、

「砂糖は人口甘味料を使う、『○○の素』は使わないで基本調味料だけで味付けする。」

「ご飯、パンは原則計る。でもサツマイモとかジャガイモは、表1だけど計らない」

「肉類は油の多い部位はあまり使わない、低脂肪の食材をよく使う」

「お店のお惣菜は極力買わない」

たったのこれだけです。だから大変とは全然思いません。ましてわたしは専業主婦です。ナツのためというより、家計の節約のためにしている部分もあります。

お菓子もケーキも今までと同じです。

ナツが発症した時には、もうこれでお菓子は買えないのかも…って悲しんだのですが、とんでもない。お菓子がないと低血糖になったときに困ります。お菓子はIDDMには必需品でした。今までよりも買い込むことが増えています。

発症前には、弟のユウが保育所に行っている間にナツとふたりで「喫茶店でケーキ」がひそかな楽しみでした。これも発症してしばらくは諦めていましたが、Qさえ打てば大丈夫とすぐに復活しました。今日は頼まれた用事があって買い物に出たついでに、こんなケーキを買わされてしましました。ショーウインドーの誘惑には勝てません。最近ケーキ食べてないから、まぁいいか!

いたってフツウの生活です。 108_0874

【写真下】ナツが選んだモンブラン。カロリーは220kcal

【写真上】ユウが選んだ苺チョコショート。カロリーは423kcal

ここのは、平凡だけど安価なのが魅力、お味のほうもよかったみたいです。

| | コメント (5) | トラックバック (0)

他人(ひと)の手を借りるという事

 実家の両親は、昨年の夏に体調を崩してから、ふたりだけの生活が無理になり、今は「ケア付有料老人ホーム」で暮らしています。直腸ガンでストマをつけている父は「訪問看護」を週に2回受けています。ふたりとも介護認定は「要支援」です。でも今のこの生活に落ち着くまではなかなか大変でした。

 8月に父は直腸ガンの手術を受けストマ生活になりました。これが思ったよりも厄介なもので、この扱いに慣れないことには退院させてもらえないのです。普通は自分ひとりでこのストマを張り替えできるよう指導を受けます。でも父の場合体調が悪い事、高齢な事もあって、看護士さんから

「どなたか家族の方が一緒にストマの扱いを覚えてくださいね。もし退院してからわからなくなったり、体調が悪い時には家族の方が張り替えをしてあげないといけないので…」

そこでわたしに白羽の矢が当たったのです。父は退院してからもずっとわたしに張り替えを手伝ってもらいたかったみたいです。でもわたしは、すぐにはOKを出す事ができなかったのです。張り替えは父の場合、3~4日に1度、時間にすると30分もあれば終わるのですが、実家まで40分かかるわたしが、もし子どもたちのどちらかが発熱したら、病気になったら、ナツが入院でもしたら…たちまちこの約束は守れなくなる。その時、父と子どもを天秤にかけて、どちらを優先させるか迷うのがいやだったのです。

皮肉なものです。子どものいない姉夫婦は電車で2時間の距離に住んでいます。近くにいるわたしはには、子どもがいるのでいつでも動けるとは限りません。昔ならともかくこんなにこどもの数が少ない現代で身内だけでの介護には限界が見えています。

最終的に選択した方法は介護保険を申請して、「訪問看護」を受けて、看護士さんに張り替えを手伝ってもらうという事でした。

他人(ひと)の手を借りるという事、公の制度を利用するという事になかなか踏み切れなかった両親です。

プライドでしょうか、世間体でしょうか、自分たちの老いを認めたくなかったのでしょうか?

わたしも年をとればその気持がわかるかもしれません。でもわたしは不思議なほど、人の手を借りる、ということに抵抗がありません。ナツの発症で、そうしなければ生きていけない状況を受け入れてきたからでしょうか?人間はみんな一人では生きていけない、助けてもらう事は決して悪いことではない。ナツの病気が教えてくれました。だって発症後、すぐに学校に復帰したナツはみんなの協力がなければ一日として学校に行けなかったはず…

しぶしぶ訪問看護を受け入れた父ですが、他人(ひと)の手は思ったより暖かかったようです。他人ながら本当によくしてくれます。もし今の介護制度がなかったらわたしたち家族の今年の冬は一体どうなっていたんだろう。さすがにヘルパーの派遣にはまだ抵抗があるみたいで、その部分はなんとか身内で助け合ってやっていこうと思います。

高齢化社会も少子化も介護保険の改定も今までひとごとでしたが、最近では本当に身近に感じます。わたしたちの年代がおばあちゃんになる頃には日本はどうなっているのだろうって思うと恐くなります。でもとにかく今を、今日を、1日1日を大事に生きていかないといけない、闘病中の父に会うたび、そう思います。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

いつ壊れたんだろう?

 ナツが学校から「からだの記録」を持って帰ってきました。ナツたちの学校では、各学期の終わり頃にこの「からだの記録」をいうのを持って帰ってきます。それに目を通して印鑑を押してまた学校に返します。だから9月や11月に行った身体測定の結果もわかるのは12月、1月の結果は3月にならないとわからないのです。

順調に身長も体重も増えているのを見て、まずは安心。でもこれを見るたび、いつも思います。

「一体、ナツの膵臓のβ細胞が壊れたのはいつだったんだろう?」

2年生の頃の体重の変動を見ながらついついこの答えの出ない問いを繰り返してしまうのです。ナツが、異様に水分を欲しがり出したのは9月10日ごろだったと思います。ナツの学校は2学期が始まるとすぐに運動会の練習です。毎日水筒にいっぱいのお茶を持たせるのですが、普段は水分を欲しがらないナツはそれを一滴も飲まずに持って帰ってくるのです。

そんなナツがこの頃から水筒を空っぽにするようになりました。そして家に帰るなり冷蔵庫に直行。冷やしておいたお茶をがぶ飲み。夜中に必ず1回はトイレに起きる。それが2週間ほど続きました。

そんなわけで、わたしはナツのβ細胞が壊れたのは、9月の上旬だと思っていたのですが…

最初に行った小児科で体重を測りました。21kgでした。その時先生が

「痩せていない?4月に測った時はもっとあったんじゃない?」って聞かれました。

えっ、4月。そんな頃から悪かったの?半年も気が付いてやれなかったの?ただでさえ真っ白になった頭の中は体重の事なんて全く思い出せませんでした。気になって入院2日目に学校に電話を入れて、この「からだの記録」の9月に測った体重を見てもらいました。

9月は20.3㎏でした。よかった。9月より増えてる。

お見舞いに来られた担任の先生にこの話をして

「発見が早かったから体重もほとんど減っていないし、よかったです」って話したら、その先生曰く、「随分痩せられてましたね。」

えっ、何のこと。体重減っていないのに…?!

「6月は22.1kgあったのに、9月は20.3kgに減っていましたね」確かにわたしは9月の体重を教えてくださいとは言ったけど、それならその事も教えてよ~~。そうなんだ。夏の間に2kgも減っていたんだ。毎日顔を見ていると、案外気が付かないものなのかな。多分小児科で測った時は、体重計や着ている服の重さとか違うから少し増えていただけなのかも…だからナツの身体の中で異変が起きたのは明らかに6月から9月の間ってこと。

でもわたしたちが、9月のこの体重2kg減を知るのは、この「からだの記録」をもって帰る12月の終わり。それならいったい何のために身体測定しているのかわからないじゃない。持って行き場のない気持をこんな事にぶつけてみたり…

もし仮に9月に測った時にこの事を知らされていたら…でもそれだけでどこかの病院を受診したかな。もう少し早く受診したかな…どうしてもっと早く気が付いてやれなかったんだろう。やっぱりそこに行き着いてしまうのです。

このブログを始める時にデジカメの中の写真を整理していて、発症前の8月終わりに行った旅行の写真を見つけました。その時のナツはやっぱりどうみてもとても痩せていました。

やっぱりナツの膵臓はこのとき既に悲鳴を上げていたんだろうなって気が付きました。

「最近太ったから、ダイエットしなきゃぁ」っていうナツにその「からだの記録」の肥満指数(ナツはー8%)を見せながら、

「何がダイエットよ~~これがせめてプラスになるまで、しっかり食べてね」ってこんこんと言ってしまいました。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

体育が2時間?!

 昨日の事です。5時間目と6時間目が体育をするというのです。

「ええっ~~やめてよ。運動会の練習でもないのに、2時間も続けて体育?」

3年生も終わりのこの時期になると、1年間の規定授業時間数というのが消化できていれば、意外と授業は担任の先生の自由になるみたいです。それで最近は、ハウルのビデオを見たよとか、今回みたいに体育2時間とか…子どもにとっては楽しい時間みたいです。

が、ただでさえ6時間目まである金曜日は、帰るのもいつもより遅く、低血糖が心配なのに午後から体育2時間なんて…

ちなみに給食のメニューは「豆腐汁、カニカツレツ、わかめご飯、オレンジゼリー、牛乳」なのでカロリーは高そう。本当なら3.5打って欲しいところ、体育2時間を考えて2.5でいいよと指示。

あいにくの雨でした。体育したのかな…体育館かな。と思いながら帰りを待っていました。帰ってくるなり

「お母さん、大変。今日2.5しか打っていないのに体育が雨でできなくなったの。」

「ええっ~。そんなの雨だからしないの、わからなかったの」

「だって給食食べてから決まったんだもの」

担任には「体育の授業とかを考えながらインスリン量の調節をしています」って言っているのに、仕方ないか。という事は、高いはず。200は超えてるな。

即、測定!なんと124です。はぁ~~これだから給食のカロリーはつかめない。もしこれで体育2時間していたら絶対その間に低血糖になっていたはず。ナツは体育の時でも補食を近くに置いたり、ポケットに入れたりはしていないので、危ないところでした。

雨に助けてもらいました。ちなみに体育館はこの時期、卒業式の練習に使われている事が多くて体育では使えないそうです。

それにしても体育2時間は、やめて欲しいよな~~。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

点滴って?!

 自宅で療養中の実父が、食欲が落ちてから点滴をしてもらっています。月曜に1本、火曜は2本、そして水曜は外来で1本…でその時付き添っていたわたしは、看護士さんに

「この点滴で、どれぐらい効果あるんですか?」って聞いたら、「こんなの1回、トイレに行ったら終わりよ」ってボソッと言われたのです。ええっ~~~そうなの。だったら時間かけて、痛い思いまでしてすることないじゃない…

実際この点滴というもの、お医者さんによっても考え方は様々で対照的なのが近所の小児科の先生たち。私たちの市には小児科が個人医院では2軒しかないのです。片方の先生はよく点滴をしてくれます。「嘔吐と下痢してます」「昨日から何も食べていません」…こういうとすぐに点滴になります。もちろん、吐き気止めとか抗生剤も必要なら入れてくれます。だからその医院には点滴室に子どもの好きなビデオ、お母さんたちの読む雑誌が置いてあっていつも何人かが点滴受けています。

もう片方の医院では点滴を見かけたことは一度もなく、「食べられないんです」と言うと、先生はデスクの引き出しから、赤ちゃん用のイオン飲料とかを出してこられて、コップに移し子どもに「これ飲んで!」

でしばらく様子を見ていて、「水分採れるから大丈夫や。家でもまめに飲ませて」で終わり。吐き気止めとかは座薬でもらいますが、ほんとに考え方が正反対なんですよね。

お母さんたちにとっては、この点滴をしてくれる先生のほうが断然人気です。家で無理に食べさせなくても、なんだか安心。それに早くよくなるような気がする…なんせ私は、どちらかというと点滴信者です。

家での点滴を嫌がっていた父ですが、無理に食べようとしなくていいので、やはり点滴に頼っています。一度は脱水で倒れて救急車のお世話にもなったぐらいですから…

そういえば、ナツが入院した時も、即点滴でした。普通にその日も学校に行って帰ってきて、水分どころか、食事も普通に食べているのに、どうして点滴なの、って不思議な感じがしました。それから24時間ずっと点滴で、お風呂も入れず、歩くのも不便、寝ていると首に巻いている…3日目にこの点滴から開放されたときは、ほんとに嬉しかったです。でも点滴しているとインスリンがいくらでも横から入れられるからよかったんですよね。なくなるといやでも自己注射ですから。

時々ふと思うけど、もし学校とかで何か事件に巻き込まれたり、登下校中に事故にあったりして、病院に運ばれたら、やっぱりすぐに点滴されちゃうけど、ナツに意識がなかったりして、IDDMだと言うことがわからなかったら、高血糖になってしまう。

「私はIDDMです」みたいなものを持たせておくほうがいいのかな、でもまだ小学校の間はすぐに連絡も取れるから大丈夫でしょう。大きくなって活動範囲も増えてくるとそんな事も考えていかないといけないのでしょうね。点滴見ながらふとそんな事を考えてしまいました。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

体操教室の日

 ナツは発症前から、週に1回体操教室に通っています。屋内で、マット運動、跳び箱、鉄棒、トランポリンをレベル別のクラスに分かれて1時間行います。ナツはこの体操教室が大好きで、入院中は3回ほど休んでしまったのですが、退院したらすぐに復活しました。だから学校の体育の時間よりこの体操教室のほうが先で、一体運動でどれぐらい血糖は下がるの?が手探り状態だっただけに、最初はやきもきしました。

先生のほうには、入院で休まないといけなくなったことを連絡した時に病気の事も話しました。体育会系の先生たちは、「低血糖」についてはよくご存知で快く引き受けてくださいました。水筒の持込がOKなので、ナツだけはジュースを持ち込んで、下がったらいつでも飲めるようにしています。今のところ使ったことはないです。

発症した頃は2年生だったので、時間が5時半からでした。夕食前の下がりやすい時間帯で補食をしてからいっていました。今は3年生なので時間も遅くなり7時からです。何も知らない頃は、食事してるから低血糖にはならない…なんて思っていたのですが、食事している、つまりインスリンを打っている。だからちょっと多めに打つと運動効果とQの効果でぐんと下がってしまいます。よく「食後30分からの運動が効果的」といわれる訳がわかりました。

毎回同じパターンで運動しているので大体運動量は一定です。ところが面白い事にクラスの人数によって微妙に変わります。多いと自分の順番が回ってくるのが少ないので案外運動量が少なくて、4人ぐらいのクラスになるとずっと跳び箱をとんでいるわけだから、下がる、下がる…。そんなわけで、いつもこの日の夕食の時のインスリンは慎重に決めます。

さて昨日はこんな感じでした。午前中は珍しく2桁で過ごし、お昼には普通に3打って帰ってきました。ところが帰ってからも、夕食前も測らずに適当にお菓子を食べ、夕食にカレーライス。ちょっとお手上げです。ほんとに見当が付かない。いつもの夕食前は9単位打つところ、体操の日は7.5というのが、ここ2,3週間のパターン。でもカレーだし、おかわりしたし。体操がなかったら10打つな~、でも下がるとこわいので、8単位にきめました。もうこうなると勘だけが頼りです。

体操終わって、帰ってくると8時半。ここで低そうだと思ったら測ってからお風呂に入ります。昨日は何も言わないのでそのまま忘れてお風呂に入り9時15分に測定。

111でした。やったー^^。ベストチョイスでした。こういう日はなぜか気分がいいです。でも運動効果が夜中にも効いてくるので、しっかり補食させて寝ました。

ちなみに今日の朝は55でした。恐るべし運動効果。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

温泉たまご

108_0864 108_0867 去年の夏に初めてサマーキャンプに参加して帰ってきたナツが、

「サマーキャンプで朝ごはんに『温泉たまご』が出たんだけどおいしかったからまた食べたいなぁ」って言いました。

前からこのサマーキャンプの食事ってどんなものが出るのかなとわたしも気になっていたので、「えっ温泉たまご…」

サマーキャンプで温泉たまごか?変な組み合わせ。後でこのキャンプ中のメニューが手に入って、見てみるとエビフライ、コロッケ、ハンバーグ、天ぷらなどなど。案外フツウの食事なので、安心しました。おやつもハッピーターン、北の卵サブレ、おにぎりせんべい…これもいたってフツウのおやつです。そしてありました。温泉たまご!

ナツたちのサマーキャンプでは、某女子大学の栄養学科の学生さんたちがボランティアでカロリー計算とか献立の作成とかをされています。おそらく現地での実際の調理もこの学生さんたちが作られるのでしょう。団結式の日にキャンパーよりもボランティアの人数がはるかに多いのにはびっくりでした。本当に頭の下がる思いです。

話は温泉たまごに戻ります。最近スーパーで、この温泉たまごが3個入ってだし付きで100円で売られているのをよく見かけます。家でも簡単にできるのでしょうが、実はわたしは温泉たまごを実際にみたことも食べた事もなく、とにかく実物を見ないことには、第一そのだしという物がどんな味なのか食べてみないと話にならない。

ナツも、「だしがおいしいのよね~~」って言ってたし。なんだかこの歳になってはじめて買う食品って新鮮。それにイメージからいうとナツの苦手な食感だと思っていたのに、キャンプではよほどインパクトが強かったのでしょう、他のメニューの事など何も言わず、よりによって温泉たまごがおいしいなんて…変な子です。

 たまごは1個が1単位だし、糖尿病食でも使いやすい食材なのに、なぜかレパートリーに乏しいわたしは、ゆで卵に目玉焼き、厚焼き、オムレツぐらいしか家では作らない。意外とこの温泉たまご、我が家の新レパートリーになってくれるかも。

 割ってみた感じは、ただの半熟ゆで卵。ウーン、なんだか予想外。確か温泉たまごって黄身が硬くて白身が半熟っていうんじゃなかったのかな。で、お味の方はというと3個入りだったので、ナツとユウとパパが食べてわたしは試食できませんでした。ナツとパパには好評ですが、ユウには不評です。

どういうわけか我が家の姉弟、食べる好みが正反対で、ナツが好きなものはユウが嫌い。ユウが好きなものはナツが嫌い、うまくいかないのです。どうやらこの辺がなかなかレパートリーの増えない理由かも…今度は春休みにでも自宅で温泉たまご作りに挑戦してみましょう。ちょっと変なサマキャンの思い出でした。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

今年もやってきました

 今年もとうとう花粉症の季節がやってきてしまいました。昨年の大量飛散に比べると今年は例年より飛散量も少なそうだし、まだでないということは楽勝かも…(早い年だと2月から症状が)と甘くみていて失敗しました。

 昨日の花粉予報は「多い」にもかかわらず、マスクもしないででかけてしまって、午後から暖かくなったので車の窓を開けて40分も走ってしまったのです。その時も少しむずむずしていたのですが、こんなにひどくなるなんて…

今日は朝から悲惨な状況。なんとわたしはこの花粉症と30年もつき合っています。30年前には、まだ「花粉症」と言う言葉もなく、「アレルギー性鼻炎」でアレルゲンが杉、ヒノキの花粉というふうに言われていました。もちろんわたしの周りには同じ病気の人もいなく家族にさえこの辛さはわかってもらえず、とても孤独な戦いをしてきました。それに比べると今はエライ違い。毎日花粉予報がニュースや新聞で知らされ、専用のグッズ売り場が薬局にはでき、「花粉症なんです」で全て通じ合える同士もいる。いい時代ですね。

 長く付き合っている割にはわたしはこの病気との付き合いが下手です。いい加減自分なりの攻略法でも編み出せるといいのですが…

 毎年こんな感じです。まず花粉予報がちらつき始める事、症状のあるなしにかかわらず、抗アレルギー剤の「アレグラ」を飲み始める。「アレグラ」は、内科でいつもシーズンになると出してもらって、残ると次のシーズンのためにとって置くので、去年の秋にもらった残りがちゃんとキープされている。でも症状が出ないのをいい事にすぐに飲み忘れる。

そして今日のように薬を飲んでいても症状が出てしまうと、市販の点鼻薬をさしてみたり、漢方薬の「小青竜湯」を飲んだりして様子をみるのですが、それでもどうしても止まらないと市販の抗ヒスタミン薬を飲みます。この薬を飲むと眠気、倦怠感、そしてのどが渇く、という副作用になるので、本当は使いたくないのです。内科ではステロイドの飲み薬も出してもらっていますが、わたしには即効性がなくてあまり飲んでいないのです。

 今日もとうとう午後からこの抗ヒスタミンのお世話になり、おかげで鼻症状はぴったり止まったのですが、やっぱり眠気やだるさと戦いながら、パソコンに向かっています。家事の能率もがたっと落ちてしまいます。そんなわけで今夜の我が家のメニューは、超手抜きで「カレーライス」にしました。ちなみに最近ブームの花粉対策食品も色々試してみましたが、これといって長続きしないのです。効果も疑わしい気がしています。どっちにしても、季節が過ぎれば症状も取れるのでじっと花粉が過ぎ去るのを待つしかないです。

 やっと寒さが終わりを告げ、これから子どもたちと一緒にあちこち出かけたいなぁと思う頃にこうしてやってくる花粉症、やっぱり恨めしいです。医学が進歩して花粉症自体を治してくれる、そんな薬が開発されないかしらとこっちのほうも心待ちにしています。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

家族の選択

 今日は、ナツたちが登校した後、わたしは実家の父の外来に付き合っていました。実は、父は、末期がんで闘病中です。去年の7月に体調を崩し、8月に直腸ガンと診断され、手術を受けたのですが、手がつけられず閉じられたのです。

退院後は、飲み薬の抗がん剤で化学療法をしていましたが、全く効果がなくて先週には初めて点滴の抗がん剤というのを使ったのです。この点滴が本当に時間のかかるもので朝食を食べないで9時に家をでて、病院へ。病院では採血してその結果を待つ事、30分から1時間。結果が出て診察。問題なければ点滴の指示が出ますが、ここからこの抗がん剤を調合して点滴を準備する事、さらに1時間。そして点滴が始まり約2時間かけて、ゆっくりと落としていくようです。

これが終わって会計を済ませ家に帰ると3時。このときはわたしは付き合わなかったのですが正直聞いているだけで疲れます。幸い副作用もなく…と喜んだのも3日間。4日目から激しい下痢に苦しみ、食欲もなく食べられなくなり、とうとう月曜日から自宅でブドウ糖の点滴を受けることに…

今までも思っていたのですが、化学療法を続けたからといって手がつけられなかったガンが小さくなるとは到底思えないのです。なんとか大きくなるのが防げたら、少しでも残された日々が長くなったら、少しでも今の痛みが軽減されたら…

でもこんなに副作用が出てくると、逆に命を縮めているようにさえ思ってしまうのです。かと言って、それをやめてしまって余命を好きなように、というのはあまりに残酷です。いつもこんなジレンマを感じていました。

で、今日はわたしも受診に付き合う事になりました。診察室に入り今日までの経過を説明しました。今日は抗がん剤はやめてブドウ糖の点滴だけを受けることになりました。父が点滴をしている間に、わたしと母だけがもう一度診察室に呼ばれました。こんなに副作用が強く出るともうこれ以上、投与はできないと言われました。抗がん剤は色々種類があるけれどベースは先週使った薬剤なので、他の抗がん剤も使えない、つまりもう治療の方法がないということです。でもそれを本人に告げる事は、もう死を待つしかないという事実を告げるのも同じです。いよいよこの選択を迫られることになってしまいました。

確かにそういう生き方もあるし、無駄な治療に時間や体力や費用を掛けるより、その分残された時間を有意義に生きる事を考えてあげる事もいいのかも知れません。でもそこには希望が全くないのです。父だってまさかガンが治るとは思っていないでしょう。でも少しの可能性に希望をつないで今の治療を続けています。

わたしは、仮に効果がないことがわかっていても副作用さえないのなら、本人に希望をもたせるためだけでもいいから、化学療法を続けて欲しいとお願いしました。年老いた母とわたし、今ここで決断しないといけないのならわたしが決めるしかないのです。効果が薄いのはわかっていても飲み薬のほうが副作用は少ないでしょう。以前に飲んでいた薬も副作用は全くでなかったのですが、もう効果がないといってしまったので、使うわけにもいきません。結局、違う飲み薬の抗がん剤を来週から出してもらう事で話は決まりました。父にはわたしたちが決めたとは言わず、先生が考えられた最善の方法として説明してもらう事になりました。

点滴を終え、両親を送ってからの車の中で、この選択でよかったのかと考えてしまいます。もしかして少しの希望でもつないでいないと、生きていけないのは父よりもわたしたち周りの者かもしれません。絶望する父を支えきれる自信がないだけかもしれません。

今日は予期せず重い選択をしてしまいました。これでよかったのか悪かったのか答えは出ないのでしょう。でも、来週からの抗がん剤に一縷の望みをつないでなんとか普通に暮らしていけるわたしたち家族です。子どもたちには元気なお母さんでいないといけない母です。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

主治医がふたり

 ナツが今の市民病院に転院するまでお世話になっていた病院では、ナツには主治医の先生がふたりおられました。理由はこうです。その病院の小児科部長のA先生は県内で3名しかいないIDDMの専門医です。それで、その先生宛に紹介状を書いてもらい、その病院へと向かったのですが、ちょうどその先生の下に臨床研修を終え、正式に小児科に配属が決まった若い先生がついておられたのです。

 今思えば、滅多にでないIDDM患者を初診から診ることができるなんて千載一遇のチャンスだったのでしょう。勉強のため…と思われたのかそのA先生はナツの担当にB先生をつけられたのです。 ちょっとかわいそうなのはナツです。最初に点滴の針を刺すのはいつもB先生の役目。どうしても血管にうまく入らないとA先生登場。これも未来ある小児科医の育成と経験のためには、やむをえないのでしょうか。

 ダンディでおしゃれなA先生と対照的にこのB先生、髪はいつもぼさぼさで、なで肩の白衣はよれっとしていて、でもなぜか憎めない、ほおって置けないというタイプ。ナツは入院初日にわたしが入院の用意を取りに家に帰っている2時間を、折り紙しながらお相手してくれたこのB先生が意外とお気に入り。

 インスりンの種類を決めたり、わたしたち患者家族に説明するのは、やはりA先生の役目。実際に単位や補食量を決めて指示するのはB先生。ふたりの先生がかわりばんこに病室を覗いてくれたので、おかげで母はお昼寝もできない^^;

 インスリンの打ち方を説明してくれた時のB先生の振り方が何とももたついていて、A先生に怒られながらでした。しかもデミペンを2回も床に落とす。でもナツが地元のお祭りをどうしても見たいと言って泣いていたら、出張中のA先生には内緒で外出許可を出してくれました。入院6日目のことです。今考えたら恐ろしい…何事もなくてよかったです。

 夜中にも血糖測定をしないといけなくなって、

「お母さん、目覚ましとかセットして3時に測ってください」とB先生。

(え~~~っ、夜中に起きないといけないの)とわたし。

横からベテランの看護士さんがすかさず、

「夜間の測定は看護士がしますから、お母さんは休んでもらっていいです。測定器だけ出しておいてください」内心ほっ^^;

先生もしかして看護士さんが怖いのかも…

退院してからも担当はB先生だったので、この病院の小児科が閉鎖されると聞いたとき、じゃあ一体ナツはどっちの先生について行ったらいいのって心配でした。結局A先生の指示で今の転任先の病院へきました。最後の6月の外来では少ししんみりしてしまいました。

「B先生、いつまでも患者の気持に近いままの先生でいてくださいね。」って言いたかったけど、A先生もおられたのでいつもどおりに診察が終わりました。

最近になってわたしの実家のK市の市民病院の医師一覧表の中にB先生の名前を見つけました。NICUを持つ大きな病院の小児科です。IDDMの子どもさんも何人か通っておられます。一度会ってみようかとナツとたくらんでいます。少しはお医者さんらしくなられたでしょうか。ナツのこと覚えていてくださるでしょうか。なんせ初めて担当したIDDM患者はナツですものね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

お友だちの家

 小学校3年生ののナツはたいてい4時前には学校から帰ってきます。

帰ってくるなり「今日は、○○ちゃんの家に遊びに行く」

習い事のない日はいつもこんな感じです。

そして、小さな袋菓子を1個とニンテンドーDSを持って、首からはたまごっちをぶら下げ、わたしが車で送っていきます。たまに宿題を持っていって一緒にしてくる事もあります。測定器やグルコレスキューなどは、決して持って行こうとはしません。3年生になってから少し回数は減りましたが、発症した2年生の頃はこの「お友だちの家」で一緒に遊ぶのがピークの頃でしたから、内心低血糖になるんじゃないかとか、お菓子をいっぱい出されて高血糖で倒れないかとか、ひやひやしていました。

 うちにみんなが来て遊ぶという時は、いいのです。おやつも調整できるし、測定も追加打ちもできます。でもそんな時ばかりではありません。

カロリーの低めのお菓子を持たせ、

「これなら半分ぐらい食べてもいいよ」とか「これを2個ぐらい食べて」という感じです。

お菓子を持っていったはずなのに、帰ってきたら35。お友だちの弟が気に入って全部食べてしまったから、何も食べないでずっと外で遊んでいたらしいです。夕食前はよく下がるナツです。今度から、やはり少しは家で食べさせてから行かせないと…

こんな事もありました。

「なっちゃんは糖尿病だから、どんなお菓子が食べられるかわからないから、お菓子は自分で持ってきてね」って友達に言われたの。

これを聞いたわたしは、ムカッ…ナツは発症前でも、行くときには何か持たせていました。持ってこないのはそのお友だちのほうなのに。でも後でわかったことですが、どうやらその子はナツの持ってくるお菓子が楽しみだったようです。

お友だちのお母さんから、

「なっちゃんって『うすやきせんべい』は食べられる?」ってわざわざ携帯に電話をもらったこともありました。

「お友だちの家」に行く…高めのコントロール…夕食前は高い、A1cも高いという図式で行くと、その回数は少ないほうが、A1cのためにはいいのかも知れません。でも今しかできないこういう生活をやはりナツにも思いっきり楽しんで欲しいと思います。

もう少し大きくなったら、もう特定のお友だちとしか遊ばなくなってしまったり、電話やメールでそれほどお互いの家を行き来しなくなってしまったりするのでしょうね。

最近は弟のユウがお友だちを呼ぶことがめっきり増えて、我が家のリビングはなんともにぎやかです。やっぱり男の子、3~5人も集まると正直すごいです。100円ぐらいのお菓子は出すと同時になくなります。ごみとお菓子のくずだけが残ります。玄関には脱ぎ散らかされた靴、靴、靴…

こんな生活もあと2、3年かな、せいぜい楽しませてもらいましょう。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

骨に刺さった??

 ナツが発症してこの3月で、1年半です。約540日注射生活続けています。最初は注射は1日2回だったけど、すぐに3回になり、おやつのため、日によっては5、6回打つ事も…すると約1600本のインスリン注射を打っている計算です。そのうち朝と夕は、わたしが右手の上腕に打ちます。お昼だけナツが学校で、自分で太ももに打ちます。

つまりナツの腕には3分の2の1000本以上を打ち続け、もう打てるところがないのです。そして昨日の朝、初体験をしました。どうやら針が皮の下のうす~いお肉を突き抜けて骨に当たってしまったのです。9単位セットしたはずなのにどうしても注入ボタンが押せない感じ。

「あれ~~何、これ。初めての感触。とうとうデミペン、壊れたかな」と思いながらなんとか最後まで押し切って抜くと、見事!針は30度ほど曲がり、アッもしかして骨にあたったのかも…と気づいたのでした。ちょうど肘関節の外側の骨のところです。そのせいか、昨日は一日中、200を越えました。おそらく打った単位の一部しか入らなかったのでしょう。

ナツには、前々から腕以外に打つようにしつこく言うのですが、いざ打とうとなると食事を前にして時間もないので、いつも通り右の腕をめくって、となるのです。せめて自分で太ももに打ってくれる回数がもう少し増えてくれたら…

せめて左の腕にでも打たせてくれたら…

せめてお腹に打つ気になってくれたら…

難しい問題です。どうしてもこの感覚だけはナツにしかわからないからです。サマーキャンプでもお腹に打っている子はたくさんいたようですが、あまり感化されずに帰ってきました。

何かご褒美でつってみようか?来年のサマーキャンプにかけてみようか?無理やり打とうか?と悩みながら今日も注射で始まって注射で終わる一日です。もちろんエンドレスです。そうだ、インスリンが吸入ができる日を待とう!ちょっと気が遠いです。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

医薬分業に思うこと

 「医薬分業」とか「処方箋薬局」とかいう言葉が目に付くようになってもう15年ぐらい経つのでしょうか。いつも通っている内科の医院の近くに見慣れない建物、そしてそれが小さな薬局だとわかっていつもの内科ではお薬の代わりに1枚の処方箋。最初の頃は2回会計をするので何となく高く払っているような、手間なような気がしていたけど、逆にわたしは薬のことが医師以外の人に聞けるということが新鮮でよく雑談していたかな。

 「○○市民病院の処方箋、受け付けます」とか書かれていて、市民病院で出している薬を全て扱うなら、たくさんの薬をストックしていないといけないんだろうなといつも不思議に思っていましたが、ナツの発症でインスリンを処方してもらうようになって、この謎は解けました。全ての薬をストックできるはずなどないのですね。

 ナツが退院して、院外処方でインスリンをもらわないといけなくなった時に主治医の先生から、どこの薬局でもらうかを決めるよう言われました。当時ナツは、30ミックスとノボラピッドを使っていました。ノボラピッドはともかく30ミックスはあまり使っている人がいないので、どこの薬局でも前もってストックは置かないからとの事。病院の近くの薬局を決めたら先生のほうからそこに電話をして下さり、ナツのために30ミックスを仕入れてもらえるように頼んでいただきました。

 ところが7月に主治医の先生の転任が決まり、もうそこの薬局で30ミックスを出してもらう事もなくなるということで、5月の外来で薬をもらう時、どれぐらい在庫があるかを聞いておいてくださいと言われました。つまりその在庫分を全て、6月の最後の処方箋でもらってしまわないと、そこの薬局が在庫を抱えてしまうからとの配慮です。そして転院先の病院の近くでまた薬局を決めて、今度はわたしたちのほうでそこの薬局に30ミックスを仕入れてもらうように声をかけておいてくださいとの事。ここまで患者がしないといけないのと思いながら、とにかく薬局を決め、事情を話してきました。

 こんな事もありました。ナツが風邪を引いて、ちょうど外来の日だったのでついでに風邪薬と解熱剤のドライシロップを処方してもらった時です。いつもインスリンをもらう薬局に寄ったら、そこの薬剤師さんがあちこち電話をかけられていました。雰囲気はただ事ではありませんでした。それもそのはずです。普通、子どもの解熱剤は座薬を使います。ナツはどうしても座薬が嫌いなので入院中からその病院ではドライシロップの解熱剤で対応してくれました。珍しい薬です。こんな薬が全ての薬局に常備されているほうが不思議でしょう。

 幸い、その時はまだ熱も高くなく、念のためにともらう事にしていたので、すぐに手に入らなくても大丈夫です。仕入れてもらって次の日にまたもらいに行くことになりました。

 さて今回ナツのインスリンをミックス50に変えることになって、薬局のほうには早めにその旨を伝えました。ところが病院からの通達で、正式に病院のほうから要請をしない限り、患者からの申し出だけでは仕入れはできないとの事。確かに一理あると思います。

そして先日の外来で初めてミックス50の処方箋が出ました。帰りに薬局によるとまたなにやら物々しい雰囲気。わたしはすぐに気づきました。仕入れがないのだと…

 電話で長い間、薬剤師さんが話されています。相手は主治医の先生か、病院内の薬剤師の方かわかりませんが、きつい口調で話されています。

 そして名前をよばれて事情の説明がありました。「病院からはあれから何も要請がなかった事、現実に今うちにはミックス50がない事、翌日の10時には手に入る事」

もちろん今夜打つインスリンもないというわけではないので、ここでどんなに怒ってもしかたがないし、主治医の先生にも迷惑がかかってもいやなので後日もらう事に納得して帰りました。

 医薬分業、確かに大きなメリットがあるとは思うのですが、実際に一つの薬をもらうために2度も足を運ばないといけない事がたびたびあるのはどうかな…と思ってしまうのです。

| | コメント (5) | トラックバック (0)

ミックス50に惨敗!

昨日の夕食後に、初めてミックス50に挑戦してみました。ノボペンに慣れすぎたわたしにはどうも操作の仕方からして、なじみにくい感じです。とにかくメーカーの出している取扱説明書を広げながら、インスリンを振り針をセットし、空打ちをして単位をセット。

30ミックスの時は、夕食時には平均9単位を打っていました。主治医の先生は、同じ単位数だとQが多すぎて下がりすぎてしまうから、0.8掛けから始めてくださいとのこと。それで7単位打ってみました。どうも注入ボタンが押しにくくて、入っているのか入っていないのか自信が持てない。わたしの動揺がどうしてもナツにも伝わってしまうので、いつにもなく「痛~~~い」を連発。

後は、2時間後に測定して…と思っていたら、7時過ぎ主人帰宅。そしてなんと「桜餅とうぐいす餅」を買って帰ってきたのです。主人の仕事は営業です。営業先でもらったと言ってお菓子をもらって帰ってくることは、たまにありますが、今日のはおひな祭りだから買ってきたそうです。せっかく買ってきてくれたので好意を無にするわけにもいきません。一年に1回あるかないかのことです。でもこれは全く計算外です。まぁ時間もまだ早いし、夕食がちょっとカロリー低かったし、食べたいと言うのでうぐいす餅を1個。わたしも桜餅を1個。和菓子なんて久しぶりだから、やっぱりおいしい~~。しかし甘い。これなら追加打ちになるかも…

2時間後に測ろうと思っていたのに、中途半端な時間にうぐいす餅を食べてしまったので、寝る前9時過ぎに測りました。

な、なんと321。まあ覚悟はしていましたが、やむをえず、Qを2.5追加打ち。82kcalのアロエヨーグルトを食べて寝ました。明日の朝が楽しみです。

そして一晩寝て起きて今日の朝、朝寝坊して8時半に起きると230。

朝の血糖が200を越えるのは、1ヶ月に1回か2回のナツです。やっぱりNが少ない。朝食を食べて今度は8単位打ちました。お昼までは何も食べないで、といっても朝が遅いのであっという間に昼食の時間です。食前279。全然下がっていません。これでもか~とお昼はQを4単位打ちました。Qは多くても今までは3.5が最高だったのでこれで下がってくれるでしょう。午後も意識して何も食べさせず、3時に測ったら215。う~~ん。下がらない。

それからも、おやつを食べず様子を見ることに、そして夕食前、224。なんと上がってる。午後から何も食べていないナツはお腹がぺこぺこ。夕食はすごい勢いで食べていました。つまりこれで24時間ずっと200を越えています。これだとちょっとかわいそうなので夕食後は今までの30ミックスに一度戻してみることにしました。

いつもは9単位ですが、ずっと高かったので9.5打ちました。これで何とか100台に下がってくれるでしょう。2時間後8時半に測ると265。何で~~~。またも追加打ちです。何か食べたいというのでQを3単位打って、アロエヨーグルトを食べました。

ミックス50に惨敗です。せめて100台がでてくれると思っていたのに…もしかすると注射器に慣れていないので設定した単位が全て入っていないのかもしれません。もう一度注射器の操作からやり直しです。明日からまた勉強していきましょう。しばらくミックス50はおあずけにします。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

祝!当選

108_0857  2年ぐらい前から、インターネット懸賞にはまっています。ネット懸賞は、インターネットがまだそれほど普及していなかった頃は、はがきより当選確率がいいと評判でしたが、今ではそれほどいいとは思いません。ただお金がかからない(葉書だと50円かかる)、手間がかからないが魅力で、こつこつと続けています。新商品の発売記念モニターとかは高確率で当たりますが、商品自体は安価なものです。ビール2本とか小さなインタンとコーヒーとかをよくもらいました。

 さて写真は久々のヒット!です。「おとりよせスイーツ」が当たったのです。当選者数は100名だったと思います。某自動車メーカーさんの新型車発売記念キャンペーンでしたから、当選通知が届いた時には、一瞬車が当たったのかなとびっくりしました。とにかくたくさんの懸賞に応募しているので、いちいち何に応募したかなんて覚えていません。届いて初めて「そういえば…」という感じなのです。

この時も、「そういえば、何種類かある希望のコースを選んだような、確か、抹茶味スイーツとかイチゴ味とかあって…プリンコースとかに応募したような…」

3月上旬から順次発送と書かれていて3月がくるのをひそかに心待ちにしていました。

そして届いたのがこれです。同封の当選通知にはこのコース3月、4月、5月と毎月1回ずつ、3ヶ月にわたってスイーツが届くそうで、また4月にも5月にもくるのです。ほんとに久々のヒットです。一見ジュースのように見えますが、これがなんとプリンなのです。北海道の有名なお取り寄せスイーツだそうです。長い専用のスプーンまでついていました。一体底のほうはどうやって食べるのでしょうね。内容量90g、カロリー表示はないのですが多分100kcal前後といったところでしょうか。冷凍で10個届きました。味は3種類あります。すぐに食べられないので残念ですが、冷蔵庫で解凍して今夜あたり食べてみましょう。

いつもは3個100円のプリンしか食べない我が子たち。この味は気に入るでしょうか。癖になると困りますね。最近何となくいいことのなかった我が家に一度に春が来たような気持ちです。これがあるから懸賞応募やめられないんですよね。またパソコンの前に座る時間が増えそうです。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

別れの季節

今日はナツの学校で「6年生を送る会」が行われました。卒業生も在校生も各学年ごとに歌や劇、合奏などをします。父兄も参観自由なので今年は初めて最初から最後まで見ました。(今まではナツの演目だけ見て帰っていたのです)

 先生方の演技が毎年好評で今年も大爆笑で盛り上がりました。毎年3月になるとこの行事があるのですが、いよいよ別れの季節なのだなと少し淋しくなります。先生方の中からも毎年3~5名の異動があります。今年ナツは本当にいい先生方に恵まれました。

 昨年はナツが1年生の時に担任をしていただいた先生の異動がありました。おそらくナツが初めて体験した「別れ」だったのではないかと思います。ナツの発症は2年生の秋でした。ナツは入院中も、この1年生の時の担任の先生がお見舞いに来てくれたらいいのにと心待ちにしていたぐらいです。

ナツが退院して登校が始まりました。しばらくの間、学校側の申し出もあり、わたしは毎日のように学校に通いました。慣れない事に正直疲れていました。入院中の付き添いからの疲れもピークに達していました。その時、廊下でお会いしたその先生は、わたしを見るなり、わたしの肩をつかんで、激しく揺さぶって、

「お母さん、そんなに頑張ったら駄目。もう辛くて見ていられない。もっと肩の力、抜かなきゃ」と泣きながら言われたのです。わたしも張りつめていた糸が切れたみたいに涙があふれてきました。

「でもわたしが頑張らなきゃ、ナツだって頑張っているんだから…わたしは、母親だから、わたしががしっかりしないと…」

遠くから見守っていてくださったんだなぁ、わたしの事誰よりもよく見てくださったんだなぁと胸が熱くなりました。それからは少し肩の力を抜く事ができました。誰かが見ていてくれると思えば、それだけでとても力をもらえます。

「先生、ナツ注射が自分で打てるようになったんですよ。」と報告したら、家族のように喜んでくださいました。

「あの子に頑張れって言ったら駄目よ。もう十分だから…帰ってきたら抱きしめてあげるだけでいいのよ」とも言われました。ついついナツに多くを求めすぎるわたしの性格をよくご存知でした。ナツが卒業するまでこの学校にいて欲しい、そしてナツが疲れたら、励ましてやって欲しい、声をかけてやって欲しいのに昨年転任されて違う学校に行かれてしまいました。出会いがあれば、別れがある。おとなはわかっているけど、ナツには辛かったのではないかなと思いました。

もうすぐこの中の何人かの先生とはお別れなんだなとちょっとしんみりしました。発症以来お世話になってきた保健の先生にも、少し転任のうわさがあります。今、ナツの学校で一番長くおられるのが保健の先生だからです。この先生にも本当にお世話になりました。発症してから何もかも初めての経験を一緒に体験してきました。学校での母親の役目をしていただきました。

でも、もしかすると4月にはまた辛い別れが待っているかもしれません。その時は心のそこから「ありがとう」って言わないといけないなと思うだけでもう涙です。最近特に涙もろい母です。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

新しい仲間

108_0854_1 ナツのインスリンに新しい仲間が増えました。ヒューマログのミックス50です。ナツは発症からずっとノボ社の30ミックスとラピッドでした。RとNの混合製剤には30R、40R、50Rとありますが、Qには30ミックスしかないんだとずっと思っていました。ナツはNがよく効く体質なのかこの30ミックスだと、血糖値が下がり続けます。しかも最近低血糖でもないのに低の症状を訴えます。どうやらNがよく効いて下がり方が激しい時にも低の症状がでてしまうのです。

 主治医の先生から50ミックスの提案がありました。それで、一度試してみる事になり、この前の外来で処方してもらったのです。これを見るまでは、今と同じ会社の製剤で割合が違うだけだと思っていたのですが、実はノボ社は50ミックスを出していないのです。それで会社が変わり、しかもカートリッジのタイプがないので、フレックスペンになりました。当然、今使っているデミペンのような0.5刻みもないのです。

 このことは、ちょっと計算外でした。でも同じデミペンだと打ち間違っても困るし、段々身体が大きくなってくると、0.5刻みも必要なくなるかなと思い、ヒューマログ社のミックス50を使ってみようと思います。

 フレックスペンは入院中に30ミックスで使った事があるのですが、やはりメーカーが違うので全く仕様も違います。さっそく取扱説明書を見ながらさわってみました。最初にデミペンを使い始めたときは入院中だし、そもそも注射自体が初めてなので、懇切丁寧に操作の仕方を教わりましたが、今回は薬局でポンとこの箱を置かれただけです。ドキドキの試運転です。カラフルなデミペンに比べると、色も形も可愛くないのですが、使い捨てなのでこんなものでしょうか。まさかシールを貼るわけにもいかず、せめて色ぐらいパステル色とかスケルトンとかならないのかなと、一人ぶつぶつ文句を言いながらながめています。

 よく1型糖尿病のサイトとかで「患者自身が主治医」という言葉を見かけます。患者が子どもの場合「母親が主治医」と言われます。今回のインスリンの変更も先生は母親である私の意見を尊重してくださいました。もしあの時わたしが決断しなければ、ナツのインスリンは、今までの同じです。そうかといって何でもかんでも試してみるわけにもいきません。

 正直この決断が正解なのか、不正解なのかはしばらく使ってみないとわからないし、また元に戻す事も可能ですが、すこ~し責任の重さを感じています。少しでもナツにとって、今が快適になるように、そして将来が安心であるようなインスリンとの生活を選んでやれたらと思います。もちろん母親であるわたしにできる事なんて限りがありますが、1年半前に始めてデミペンを触った時の緊張と気持が引き締まる思いを今日は感じる事ができました。

果たしてナツはこの”新しい仲間”を気に入ってくれるのでしょうか

| | コメント (4) | トラックバック (0)

「コンビニおにぎり」さまさま

 「熱はないのに寒気がする」、「疲れすぎて食べられない」、この二つが、最近ナツを悩ませる変な症状なのです。時々ダブルで襲ってきます。特に3学期になってから多いです。2月のある木曜日の12時半、携帯がなりました。

担任の先生からで

「急にしんどい、寒い、給食食べられないと言うので、熱を測ったら36度8分なんですが、午後から熱も上がってくるかもしれないし、できれば迎えに来て欲しいのですが」

こう言われると迎えに行くしかありません。ナツにとってはいつものやつです。熱が上がる事もまずないのですが、言われるまま学校に行きました。

「ナツ給食食べた?牛乳だけでも飲んだら?食べたら元気になるよ」一口も食べていませんでした。何も食べたくないと言うのです。

もう血糖も下がっています。家に帰っても食事もすぐにできないのでそのままコンビニへ走ります。こんな時ナツの大好きな「コンビニおにぎり」なら、なぜか食べられるのです。好きなおにぎりを2個買って車の中であっという間に食べてしまいました。お腹も減っているはずです。これでやっとインスリンも打てます。そのまま図書館へ行って買い物して帰りました。

学校でこうなると正直お手上げです。まさか先生に「コンビニおにぎり」を買って食べさせてくださいとも言えず、迎えに行くしかないのです。

 昨日の夕方、またこれになりました。夕食の時間がきても

「食べられない、気分悪い、吐き気がする」

しかたがないのでわたしと弟で先に食べ始めました。何かのきっかけで食欲が戻る事もあるのですが、この日は駄目でした。しかたなく奥の手です。

「ナツ、コンビニでおにぎり買って食べる?」

「ウン、食べる、それなら食べられる。」雨の中、車で5分。コンビニで今日はおにぎり1個、肉まん1個、唐揚げ俸1本を買いました。家に帰って全部きれいに食べました。ほんとに「コンビニおにぎり」さまさまです。これがなかったら、今頃は点滴でしょうか。食べる前には血糖はもう44になっていました。それからナツはわたしが用意していた夕食も食べたいと言い出して、その日のメニュー「さんまの塩焼き、大根おろし添え、白菜のピーナッツあえ、野菜スープ」を完食。しかもご飯も食べるといってご飯100g。おまけにチョコ1個まで食べてインスリンを打ちました。結局お腹がすいていたのです。すき過ぎて疲れてしまって食べられなかったみたいです。おとなでも、疲れて食欲もないということ、あります。それにどんなに食べられない時でもこれなら食べられるというものがあります。それがナツにとっては「コンビニおにぎり」なのです。

 夕食時としてはマックスの9単位。食べた量を思うと少ないのですが、この日の外来で言われた「減らしましょう」という言葉が頭にちらついて、あえて追加はしなかったのですが、裏目に出てしまいました。いつもの寝る前の測定も、絶対に低血糖にはならない、だってあんなに食べたんだからとパスして寝ました。なんだか落ち着かなくて、だって発症以来寝る前に測らなかった事はないのです。11時ごそごそと測ってみました。暗闇の中、なんと321。

「あチャ~」やっぱり食べすぎだよ~。Qの効果はとっくに切れています。この分なら朝になっても200は切らないでしょう。やむをえず追加打ちです。ナツが夜中に追加打ちするのは、一年に1回あるかないかです。ごそごそやっていると、ナツもぼんやりですが目を覚ましてしまいました。どさくさに紛れていつも打っている右手ではなくて左手に打とうとしたら、寝ぼけているのに、「そっちは駄目~」

よほどいやなのでしょう、でも右手には素直に打たせてくれます。

「のどが渇いたぁ」(それもそうでしょう、高いのだから。それにしても正直な体)

コップにいっぱいのお茶もごくごく飲んでまた寝ました。夜中の追加うちは量に悩みます。それほど経験もないし、下がりすぎてもこわいので無難に1.5。

翌朝測ったら186。これなら2か2.5でもよかったかも。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

3月度外来受診

  今日から3月、カレンダーをめくって始めて気が付きました。今日は、受診日でした。(我が家では予定は全てカレンダーに書き込んでいます)

関西は朝からひどい雨。天気予報でも一日中雨、特に午後はひどくなるとの事。予約変えてもらおうかな~とも思ったのですが、そういうわけにもいかず、

「今日は遊ぶ約束してこないでね」と二人を送り出しました。ナツは水曜午後の「内分泌専門外来」に行っています。予約時間は3時から4時の間。今日は3時半下校の日なので学校の門の近くまで車で行って待ち伏せです。で、ナツを乗せて車で15分の市民病院へ向かいます。なんとか4時に間に合いました。いつもこの時間には、待っている患者さんも少なくたいていはすぐに呼んでもらえます。

 ナツはこの冬の間、よく寒気を訴えます。確かにいつもより寒かった冬ですが、ちょっと異常なほどです。今日も雨の中帰ってきていたので車に乗るなり「寒い寒い」。待合室でも「寒い寒い」。先生の前でも「寒い寒い」。こういう時熱を測ってもたまに微熱があるぐらいで、血糖を測っても100台だったり200台だったりで特に低でも高でもないのです。

 ちょうどいい機会なので、その事を先生に聞いてみました。そしたら甲状腺のホルモンが関係している事があるので、今日の採血で調べてみましょうと言われました。ちょっと意外な展開にびっくりしました。(えっ、甲状腺、何それ、聞いたことない、なんか厄介な事になるといやだな、でも原因がわかるほうがいいといえばいいんだけど…)

 今日はまだ採血結果が出ないので確定はできず、詳しい説明はなかったのですが、

「糖尿病の世界では、インスリンが効かなかったり逆によく効きすぎる時にはこのホルモンが関係している事があるので、調べる事がよくある」

「このホルモンのせいですごく寒気がすることがある」

「でも身長が順調に伸びているからあまり関係ないかもしれない」

「もしそれが関係している事がわかったら、投薬治療になる」

ざっとこういう感じの事を教えてもらったのですが、あまりの事にあまり頭が回らず、また明日からせっせとネットで調べてみようと思います。いつも言われているのは低血糖が多い、打つ量を減らしましょうという事です。ちなみにA1Cは7.1でした。ただこのA1Cは前回の受診日(2月1日)の採血の結果です。だから大体年末年始の頃のデータが反映している事になります。今日の採血の結果は1時間待たないとでないので今度の受診日に聞くことになります。ちょっとピンぼけな感じがしますが、ナツの場合それほど変動しないので待つより早く帰るほうを選びます。

帰りには恒例の「コンビニで買い物」をして帰りました。

| | コメント (6) | トラックバック (0)

たまごっち

108_0845_2  最近ナツの回りではやっているのがこのたまごっちです。昨年の7月頃にナツが急にたまごっちが欲しいと言い出しました。学校のクラスの何人かが持っているみたいです。友だちとたまごっち同士で「通信」をするのが流行っています。で、とにかくどんな物か見てみようと何軒かおもちゃ売り場を見て回ったのですが、全て売り切れ。電話で問い合わせたトイザラスで近々新しいたまごっちが発売されると教えてもらいました。

 暑い7月の日曜日。ナツと開店1時間前から並んで手に入れたのが、写真右の「ケーたま」です。不思議な事に、並んで待っている女の子の胸には、ストラップで首からかけたたまごっちが…前に出た型です。なぜか既にたまごっちをもっている子も新しい型が出るたび欲しくなるようで、新しい機能が増えているからだそうです。

 あんのじょう11月にはまた新しいたまごっちが発売されました。このとき、ナツのたまごっち熱は少し冷めていたので、それほど欲しがらず発売の日には並ばなかったのですが、3学期に入って友だちから聞いてやっぱり欲しくなりお年玉で買うと言い出しました。当然もうどこのお店も完売です。仕方なくオークションでなんとか定価とそれほど変わらない金額で落としたのが写真左の「エンたま」です。

 この「エンたま」、正式名称は「超じんせーエンジョイ!たまごっちプラス」という長ったらしいものです。そしてたまごっちの発売と同時に、書店には「公式たまごっちBOOK」というのがでます。たまごっちの世界は誰が考えたのか不思議なものです。毎日ナツが学校に行っている間、お世話するのは母の仕事です。きちんとお世話をすると、よいキャラに進化するそうですが、サボってばかりでなかなかよいキャラにはならないようです。学校から帰ってきたナツは気に入らないキャラだと、つまようじの先でリセットボタンを押してリセットしています。

 「お見合いばあさん」が来て、お見合い結婚をするとすぐに赤ちゃんが産まれ、その後お母さんは「たまごっち星」へ帰って行きます。お世話をサボっていると病気にかかり、そのままほおっておくと「死神」に取り付かれるのですが、「先祖の供養」をしてやると助かるのです。ほんとに今の子どものおもちゃってなんとも変なものです。もうほとんどついていけない世界ですが、意外と楽しませてもらっています。

 「エンたま」を手に入れたナツは、いらなくなった「ケーたま」を、弟に譲ってやりましたがしばらくすると壊れてしまって、とうとう液晶画面には何もでなくなってしまいました。どちらかというと暑い夏に汗びっしょりでナツと一緒に並んで手に入れた「ケーたま」のほうが愛着があって好きでした。ナツが子どもを産んでわたしたちがおばあちゃんになる頃には、一体どんなおもちゃが出てくるのかな、楽しみなような、こわいような。

| | コメント (0) | トラックバック (2)

« 2006年2月 | トップページ | 2006年4月 »