« 寝る前のQは慎重に… | トップページ | 担任の先生 »

父の主治医

 今日も実家の父の外来受診に付き添って病院へ。昨日からまた体調を崩している父は診察の後、ブドウ糖の点滴を打ってもらう事に。その間に会計や薬局に行って戻ってくると、わたしだけ診察室に呼ばれました。

いきなり先生は、

「実は3月いっぱいで異動になりまして…、大阪の方に行くことが決まったので…」

えっ、うっそ~~。確かこの先生、この病院の外科の中では一番新しいはず。いつかはとは思っていたけれど、あまりにも急。まぁ大体異動って急に決まるものだし、仮に早くからわかっていても、患者にはこれぐらいのタイミングで言うものなのかも。

「来週来られた時に、またお父さんにもお話しますが、新しく来られる先生にはきちんと手術のことから経過を引継ぎしますので…」

まさか、こんなに弱っている父を大阪の病院まで連れて行けるわけはないのだから、後任の先生に診てもらうしかないのだけど…

「そうですか、仕方がないですね。」とわたしもそれ以上は何も言えず、何だかとても淋しくなりました。

思えばこの先生とは、初めて会ったのが父が外科に移された8月13日。手術を3日後に控えて、主治医の説明を聞いてくださいと言われ、その時、別の病院に入院している母に代わって、わたしと主人が聞くことになったのが最初。それからは、ことあるごとに、父に代わって話を聞いたりしたけれど。わたしよりは明らかに若いこの先生、どんな質問にも嫌な顔一つせずにいつも誠実に対応してくれた。

残念ながら父の命は救えそうにないけれど、この先生に看取ってもらえるなら、父にとっては最後の主治医がこの先生でよかったと思っていただけに、なんともやりきれない。

わずか半年のお付き合いだったけど、父の命をかけて泣いたり怒ったり、時には随分きつい事も言われたけど、あたっていただけに悔しかったりもした。公立病院には異動、転任は当たり前で、患者は医師を選ぶ事はできないけれど、いい先生でよかったなぁって思っていたのに。

最後にきちんとお礼を言って診察室を出ました。父にはすぐにその事を話しました。

「また違う先生が来られたら、何かいい治療法を考えてもらえるかもよ」と軽く言ったけど、やはり父にとってもまた違う先生と一から信頼関係を築いていくのは、疲れる作業かもしれない。でも、今度もまたいい先生に出会えますようにと思いながら、4月を待とう。

3月はやっぱり何かと別れの多い季節なんですよね。

|

« 寝る前のQは慎重に… | トップページ | 担任の先生 »

「母の独り言」カテゴリの記事

コメント

そうなんですよね。この時期は移動が多いですね。本当に短い期間でも心通わせていた先生ならなおの事です。実母も5年くらい前から難病を患っていて近くの国立に通っています。内科に始まり眼科と整形外科にも。幾度となく先生が代わったそうです。それも手術前とかに‥。この春も整形外科が閉鎖になるらしく「しょうがないちょっと離れているけど昔から知っている所にいくしかないなぁ」と言ってました。いくら薬いっぱい出してもらってもずっとこの先診察してもらわなければならないのだから難しいです。

私自身については腰痛もちなので、主治医が転院するたびおっかけってます。でもこれも通える範囲でです。幾度となく紹介状だしてもらってもやっぱりその先生でないと解かってもらえないこともあるので‥。もちろん今は2時間位かかるし週1回しかその病院に来ないしで突然の痛みには近くの整形外科で対応してもらってますが。

お父様も末期癌だとか。うちの父は胃がんでした。自分が病気になる前に身内が病院で痛い思いをしているのをたくさん見てきた父は最期は病院に入らず実家の畳の上でなくなりました。最期はずっと診てもらっていた診療所の先生に診てもらってました。限界まで我慢してたので、手術は胃全摘で周りのリンパも切除しました。でも手術をしたから半年生きられたと思っています。最期まで自分の病名は知らなかったようです。また身内からは「病院に入っていればもう少し長く生きれたのに」と言う声があったようですが、本人が以前から望んでいたこと、母が決めたことなのでこれでよかったと思っています。ただ残念なことはhonoは父が亡くなってから生まれた孫なんです。天国から見ていてくれてるとは思うけど、生で見せてあげたかったです。

なっちゃんママも大変ですけど、お父様のいい風にしてあげてください。

投稿: honohono | 2006年3月23日 (木) 08時04分

きっと亡くなったおじいちゃんは、honoちゃんの事を空の上から見守ってくれていますよ。ナツも父方のおじいちゃんは、全く知らないけれど、きわどいところで、低血糖がわかったときとかは、おじいちゃんが助けてくれたのかもって思うようにしています。
それにしても、なかなか人生の最後って自分が思っていいるようには迎えられないのかも知れませんね。だからきっとhonohonoさんのお父様は幸せだったと思いますよ。

投稿: なっちゃんママ | 2006年3月23日 (木) 09時05分

転勤ですか・・・のじおも公立病院です。
約2年前に入院した時に小児科には4人の先生がいらしたのですが、
昨日の外来時に1人の転勤が貼り出されており、
あとはのじおの今の主治医(小児科部長)しか残っていません。
3人ともとってもいい先生だったのに、ホントに残念です。
お父様の主治医の先生も、お若いのにとても良い先生だったとお見受けします。
お父様もきっと、残念だっただろうなと思います。
次にいらっしゃる先生が、皆さんにとって信頼できる素晴らしい先生である事を祈っています。

投稿: のじおママ | 2006年3月23日 (木) 09時44分

主治医の先生との相性って治療を進めていくうえでも大切ですよね。不安になる事もありますし。
主治医に思った事の半分も言えないって患者さん結構いたりしますからね。

短い期間だったけどそういう先生にめぐり合えたのはよかったですよね♪
次の先生も信頼出来る良い先生だといいですね。

投稿: なつき | 2006年3月23日 (木) 11時48分

のじおママさん、ホントに公立病院は回転が早いですよね。ナツの場合は、主治医の異動と一緒に今の病院に転院したのですが、やはり最初に入院した病院のほうが、何だかなつかしいし、看護師さんとも親しくなっていたのに残念です。しかも主治医の先生は、半年たつけど今の病院に今ひとつなじめないような、検査伝票とか予約のシステムとか…そんなの見ていると、異動が多いのもどうなのかなって思ってしまう。何年かしてまた主治医の先生の移動が決まったら、多分わたしたちは付いて行かないといけないし、先生たちも気の毒だね。

投稿: なっちゃんママ | 2006年3月23日 (木) 14時05分

なつきさん、最近わたしいろんなお医者さんに出会っているわ。ナツの主治医、実母の主治医、実父の主治医、わたしの主治医。意外と話をしていて緊張するのはやっぱりナツの主治医。多分あまり本音で話していない気がする。ホントは一番話をしないといけないのに…逆に思ったことが言えるのが、実父の主治医。歳が近いし若いせいもあるのかな。今まで外科医の先生の対して持っていた先入観が変わった気がする。でも今度の先生もちょっと楽しみかも…別れと出会いを楽しみま~~す♪

投稿: なっちゃんママ | 2006年3月23日 (木) 14時12分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/47488/1127644

この記事へのトラックバック一覧です: 父の主治医:

« 寝る前のQは慎重に… | トップページ | 担任の先生 »