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主治医の先生の説明

 昨日は前々からの約束で主治医の先生が学校に説明のため来てくださいました。実はこんなふうに主治医の先生に来ていただくのは3回目になります。1回目は発症直後、2回目は去年の今頃、校長先生が変わられたことと、初めてのプール授業に際してということで、そして今回は保健の先生&担任の先生が変わられたということで。

実は今の校長先生と主治医の先生は、お知り合いです。なんでも主治医の先生がお嬢さんの学校でPTA会長をされていたときの校長が今のナツたちの校長先生なんです。そういうこともあって、確かにお願いしやすいのはわかりますが、わたしがどんなに説明するよりは、こうして主治医の先生が説明することのほうが説得力がある…ちょっと複雑な心境です。もちろん、今回の目的の一つには、例の人の話が聞けないという保健の先生の対応のまずさも一因なので、しかたがないのですが…

先生は前回と違って今日はパソコンで資料を用意してくださっていて、それをスライドに投影して説明されました。人が食べた食物がどのように身体でエネルギーになるか、そしてその時に分泌されるインスリンというホルモンの役割、門脈、大循環、大人の糖尿病と子どもの糖尿病の違い、基礎のインスリンと追加のインスリンについて、食事について、補食についてなどなど。わたしはこういう説明を聞くのは、少なくとも5回目になるのですが、今ひとつわかったようなわからないような、人に説明するほど理解はできていないような、そんな感じでいつも聞いています。

でも何度もおっしゃったのは、

「補食の取り方はその子その子に応じて違うので、とにかく日常いつも接している家の人のやり方をできるだけ学校でもとりいれていくのが望ましい。注射にしても教室で打つ、保健室で打つ、みんなやり方は様々なので本人の一番やりやすい方法でさせてやって欲しい。」そう何度も言って下さいました。主治医の先生には、今回の学校、特に保健の先生の無理解を前もってお話してあったので、要所要所でその事を軽く非難するような言い方もされておられました。

「これから暑くなってくると、高血糖のときなど、どんどん水分が奪われるけれど、とにかく本人が飲みたいときに飲めるようにしてやれば、何も特別に水分を取らさないと脱水になるわけでもないので…いくら子どもでも身体が水分を求めれば、自分でお茶を飲もうとしますから、普通にしていれば大丈夫です。」

そうです、明らかに以前保健の先生がナツに不必要に水分を強要していたことを、軽くたしなめてくれました。そして保健の先生はというと、最初に必要最小限の事を自己紹介したぐらいで、終始何も言わず、もちろん質問もしないで、黙っていました。わたしが最初に説明をした時は、テンションが高くてひとりしゃべってばかりいたのに…何だかすねたような、面白くないようなそんな態度に取れました。正反対にテンションの高い校長先生と担任。とにかく主治医の先生を誉めること誉めること。

最後に担任の先生から予期せぬ発言。なんと今日と同じ説明を今度、ぜひ4年生の子どもたちにしてやって欲しいと言いだされたのです。これにはわたしも主治医もびっくりです。

「何度言ってもわからない子どもがいる。教師には医学的な説明がどうしてもできないけれど、今の説明なら4年生の子どもでも理解できるはず。その後の道徳的なことは、どうとでもするから。」確かにこの前もナツはクラスの子と病気の事で喧嘩をしました。それにナツの病気の事は、まだ実際にきちんと他の子に話したことがありません。発症時は2年生だったし,そういうことが苦手な担任は通り一遍の事を、それもたったの1回説明しただけ。

もちろんいきなりナツの病気のことで先生を呼んだということにはしないで、たまたまゲストティーチャーとしてよんだ先生が、ナツの主治医の先生だったので、この際みんなナツの病気についてもきちんとした知識を持とうということにするというシナリオなんですが…

主治医の返事はこうです。説明はいくらでもするけれど、まずわたしたち親とそれにナツ自身がそれを了解しているのかという事、今まで子どもに対して直接こういう説明をしたことは過去に一度もないので、このことがどういう結果になるかは何とも言えないと。

もちろんわたしも即答なんてできません。校長先生から一度、お父さんとも相談されて返事をくださいということで帰ってきました。

わたしの考えはこう。今までのように保健室で補食ができるのなら、こんな事までする必要なないけど、保健室がないような今の状態は確かに無理がある。それならそのかわりに教室で測定、補食、注射、この全てが無理なくできる環境を整えるしかない。そのために担任が必要と言うのならそれもやむをえないのかな…と。

でも帰ってきた主人にこの話をすると、反対でした。そんなに大げさにする必要がない。第一医学的なことが、今の4年生に理解できるとは思えない。その説明がないと子どもを押さえられないという担任の考え方が理解できない。確かにそうなんです。わたしたち大人が聞いてもなかなか理解できない事を、肝臓と膵臓の役割さえわからない子どもたちに理解できるとは思えない。肝心のナツでさえこの説明、一度も聞いたことがないのに。そんなことより、インスリンが出ない病気だから、インスリンを打つ、そのせいで血糖が下がりすぎる、だから補食が必要。それで十分なはずだというのが主人の考え。

わたしは「一度お父さんと担任の先生で話してくれない」って言いました。どちらの考えもわかるから、つらい。とにかく今夜もう一度ナツも交えて話をするつもりです。一番の主役はナツですから…

どっちにしても、主治医の先生に3回も説明に来てもらう学校もまぁないと思うけど、わざわざ子どもに主治医の先生から説明させる学校も前代未聞だろうな。ただ今回のことで、保健の先生にも補食の重要性はわからせることができたはず。それができなくなってしまったことに対しての責任の重さ、少しは感じて欲しい。わたしの気持ちは少しはすっとしました。主治医の先生も少し見直しました。もちろん担任の先生からもらった宿題、ちょっと気が重いのですが取り組むしかないのです。果たしてどうなることやら…^^;

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コメント

今回の件で保健の先生の態度が軟化すると良いですね。「スネているみたい」とあったので、ちょっとだけ心配です。同じ事でも、悪い風に悪い風にとる人も居ますからね^^;

小学4年生にとってどの程度医学的な事が理解出来るんでしょうね。
担任の先生も主治医任せにせず、ご自分なりの解釈でも良いから子供達に分かりやすく説明してくれた方が大袈裟にならない様な気もしますが、、、先生なりのなっちゃんへの愛情とも取れるし、、、難しい問題ですね。
ともかく、なっちゃんの意見が一番重要。
いい結果が出る事を願ってます。

投稿: ともか | 2006年6月 7日 (水) 10時04分

こんにちは♪
今回の事、保健の先生の心に届くと良いですね。(たとえ保健の先生は変わられたとしても一度壊れたなっちゃんとの関係がすぐに修復できるとは思っていませんが、それでも先生の心に届いて少しでも距離が短くなることを祈っています)

担任の先生の意見…。難しいなぁ。主治医の先生に説明を求めるは別として、なっちゃんの事を一生懸命考えてくださってる姿は伝わってくるように思うのですが…。
ご主人と担任の先生が話し合って、それぞれが納得できる道ができるといいですね。
なっちゃんがいい風に…。なちゃんママさんがいい風に…(普段の負担は母にきますから)

投稿: honohono | 2006年6月 7日 (水) 11時45分

ともかさん☆学校の先生って医学的なことに弱い人が意外と多いんです。専門外の事にはうといっていうか。担任の先生、まさしくそういうタイプ。
「わかりやすい説明ですね。」っておっしゃりながら、実は今ひとつわかっていない、だって本当にしっかりわかっておられるなら、それを4年生の子どもの理解力に合わせてアレンジできるはず。

担任の先生曰く、僕たちは質問されたら答えられないから、変なことを教えてしまうとこわい、子どもの吸収力や、記憶力は時にはすごい時があるので、適当に答えたことをいつまでも覚えていたらこわいからっておっしゃっていました。
いっそわたしが子供向けにわかる資料を作るから、それを基にして説明してもらう…その程度で十分だと思うんです。
でもナツの病気についてきちんとクラスの子にわからせたいという熱意は確かにありがたいので…悩んでいます。

投稿: なっちゃんママ | 2006年6月 7日 (水) 12時33分

honohonoさんへ☆昨日も担任の先生に聞いたら、4年生のプール授業はハードだそうです。3年生の時とは全然違うっておっしゃいました。それを聞くとやっぱり、入る前に測定、補食をさせないと不安。でもナツは相変わらず保健室には行きたくないって言うし。
校長先生は、ナツが測定、補食に保健室を使うときには絶対に誰もそこに近づけないようにする事も可能だから、使って欲しいっておっしゃいました。(すごい発言)
でもわたしは無理だと思うし、そこまですると本当に保健の先生をすねさせてしまう事にもなるし。
そうなるとやっぱり教室でするしかないし…と堂々巡りで言い答えは出ません。
一つの賭けですよね。それによって逆に今より悪くなってしまうのが一番こわい。難しいですね。

投稿: なっちゃんママ | 2006年6月 7日 (水) 12時40分

保健の先生 どんな感想を持ったでしょうね?
でも保健室に拘る事ないですよね。
娘も中学生になって 保健室へ行く事はなくなりました。
小学校の時と中学校では 保健室の存在が違うのでしょうね。
なっちゃんも保健室がなくても 自分で補食さえ出来れば大丈夫♪

でも~、病院の先生に クラスの子供達への説明をお願いする先生もすごい!
なっちゃんパパの意見も分かる気がします^^
子供達にどこまで理解してもらうか・・ 
しっかり理解してくれなくても 測定&注射&補食を見て
何も言わないでいてくれたら それでOKですよね!!

投稿: プルメリア | 2006年6月 7日 (水) 14時52分

プルメリアさんへ☆保健の先生少しは反省してくれたのか、それともわたしたち親子を恨んでいるか、何ともわかりません。もしかしたら今までは補食なんて必要ないのにって思っていたのかもしれませんね。
でも、それと同じで医学的な知識を持つことと、補食をしている友だちを黙って見守ることとは別問題だなって思うんです。
だって医学的に詳しい保健の先生のせいでナツは補食ができなくなっていることを考えても、クラスの子にそんなことを知らせる必要ってあるのかなって思う。家族じゃないのに興味を持って聞いてくれるとは思えないし。わたしもだんだん主人の考えに染まってきているかも…
皆さんのコメント読んでて、そうだよねって気が付くことって良くあります。すごく心強いです♪

投稿: なっちゃんママ | 2006年6月 7日 (水) 15時02分

この時の保健の先生のお顔、是非拝見したかったです^^
だんまりだったという事は、やっぱり自分の考えがおかしかった
(古かった?)と気付いて、ぐうの音も出なかったのかしら?
専門の先生のお話しを聞いて、今までの間違った考えを
改めてくれると良いですね。

担任の先生もお気持ちも、本来は嬉しい事ですよね。
ただ、ご主人のお気持ちも 痛いほどわかります。
なっちゃんはしっかりしたお子さんだから、きっと考えを持っているはず☆
とにかく、今の状況より良くなる事だけを願っています。

それから、キャンプの事ですが・・・
去年の夏から のじおに話してるのですが、
全然興味がない模様なのです(><)
さまざまな著名の先生方も、サマキャンの重要性を話していらっしゃるし、
今回も話してみたのですが・・・
「え~~っ。めんどうくさい。」ですって~~(TT)
私もなっちゃんとのじおを会わせてみたかったのですが。
また、勉強会か何かが近くでありましたら、
是非是非参加しま~~す☆

投稿: のじおママ | 2006年6月 7日 (水) 16時26分

のじおママさんへ☆昨日の保健の先生の様子、お見せしたかったわ~~。もしかしてこの先生、この病気の事、何にもわかっていなかったんじゃないって思ってしまいました。プライドが高い、ベテラン、一番扱いにくいタイプです。
主治医の先生もおっしゃっていましたが、一番身近にいていつも接しているお母さんの勘を信じてあげた欲しいって。
わたしたち医師でもお母さんたちから情報をもらって勉強する事もあるぐらいですから…って。
キャンプの件、わたしはのじおくんの気持ちもわかります。去年初めての団結式に参加するまで、わたしもなんとも気の進まない重い気持ちでした。
正直今もそうかもしれないけど、ナツは確かに気に入っているし、何より主治医がキャンプのメインスタッフなので選択の余地はないという感じです。
そういえば去年の11月に、料理教室が神戸で開かれていましたよ。また何かの機会にお会いしたいですね^^;

投稿: なっちゃんママ | 2006年6月 7日 (水) 21時03分

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