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緊急退院

昨日の夕方、いつもより早く夕食を食べていると、実母より電話。病院から電話がかかって来て、父が点滴をはずしてしまって、家に帰るといってきかないから家族の方にきてもらいたいという内容。あわてて、食事を終えてみんなで病院へ飛んでいきました。

母が先に到着していました。手がつけられないという状態ではないけど、言っても聞きそうにありません。わたしと母は、父が入院した金曜、そして土曜それから日曜と毎日様子を見に行っています。その時は普通だったのです。ただ主治医の先生とはなかなか話もできず、一体入院期間がどれぐらいかかるのか、元の状態に戻って退院できるのか、今回が最期の入院ということになるのは…何も聞かされていないのです。だから父が病院に対して不信感を持つのもうなずける。きつい薬のせいもあるのですが…錯乱状態でした。

「主治医の先生はどうおっしゃっているのですか?」

「先生は今日は外泊ということにして、明日の午前中には病院に戻ってもらったらいいとおっしゃっています。」    が、父はもうもどる気もなくそれどころか外来に来る気もありません。果たして今の状態が病院を離れたら命にかかわるのか、少しはよくなっているのかさえ判断することができません。強く看護師さんに言ってとにかく先生と電話で話をさせてもらいました。

やはり今回の症状は腸閉塞でした。ただ健康な人がかかる腸閉塞と違い、腸にガンを持っている父の場合、よくなることはなく、今のままの状態でいかに生きるか、つまり点滴を打ち続けるしか方法はありません。敗血症になるかもしれないし、大出血を起こす可能性もある。脱水も心配。つまり主治医の先生は今回の入院をターミナルケアと考えておられました。だったら、なおさら連れて帰ってやりたいと思いました。最期を病院で迎えることは父の本意ではありません。在宅で点滴さえ受けることができるのなら病院にいるのと同じです。ただ急変した場合の処置が遅れる、その結果本人に苦痛を強いること、命の長さが病院にいるよりは短くなることを覚悟しなくてはなりません。

退院後の食事のこと、点滴の量、痛みを抑える薬について、簡単に指示を聞いて緊急退院となりました。先生は明日落ち着いたらもう一度本人、家族も一緒に話をしましょう。部屋はしばらく外泊ということで置いておかれたら…といわれました。どうせ退院してもまたすぐに戻ってくるしか仕方のない状況になる。そういうことかもしれません。でもとにかく父の今を一番優先に考えるしかありません。苦渋の選択でした。

施設に戻ってもしばらくは意味不明の事を言ったり、興奮していて夜中も大変だったようです。母にとってはまた介護の日が続きます。しばらくはわたしも昼間は通わなければなりません。

病院に迎えに行く時はナツもユウも連れて行きました。普段の穏やかなおじいちゃんしか知らないナツはおじいちゃんにはふたつの顔があるのねって言っています。ユウは、おじいちゃんが帰りたいんだったら帰らせてあげたらいいじゃないとのん気です。主人はあの状態ではやむをえない選択だったんじゃない…とだけ。今はこの家族に助けられているわたしがいます。いつか大人になったときにナツやユウは今日の事をどんなふうに覚えているのだろう。家に帰ったらもう9時前、そうそうランタス打たなきゃ、こういう時でも注射と測定、これだけは忘れません。

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