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針のはなし

 実父が強制退院して帰ってきてから、丸2週間か過ぎます。少しの間はおかゆやお味噌汁が食べられていたのに、3日前ぐらいから液体以外は何も受け付けなくなりました。

そんな父の命の元は…1日1,2回の点滴と、○塚製薬が出している経腸栄養剤のラコールを1日3回飲む事。この栄養剤、もともとは胃ろうとかの患者さんが直接胃や腸に流し込むために作られた栄養剤だと思うのですが、最近では経口用にも開発されていて、味に工夫がされているのでとても飲みやすいのです。コーヒー味、ミルク味などいろいろあります。その中のミルク味にはいろいろなフレーバーが添付されていて、それを溶かすと味に変化がつきます。ちなみにわたしもいろいろ味見をしてみて、今のお気に入りはレモンスカッシュのフレーバー。凍らせてシャーベットのようにして食べてもいいのです。

こういうものが開発されたお陰で今までなら病院で点滴のために入院するしかなかった患者さんたちも在宅で過ごすことができるようになってきているのでしょうね。この1パック(200ml)で食事1回分の栄養が採れる。何だか不思議…わたしも夏バテした時のために2パックいただいてきました(ホントは駄目ですね)

そして点滴の方は、今までなら看護師さんが最後まで見てくれて、針を抜いて帰られていたのですが、こうすると時間が長くなり、延長料金が出てしまいます。それで毎日のことなので、わたしと母が針の抜き方を教わって、抜けるようになりました。ナツの針をいつも見慣れているわたし、その事がなかったら絶対にこんなことできなかったと思う。でも何でも慣れ…点滴の針は確かに太いけれど、何度かやっているうちに平気になりました。母も手馴れたもので、今では平気で針の処理もできます。

そしてこの間から、ナツと行っている間に何度か点滴の終わる時間にぶつかって、ナツに

「おじいちゃんの点滴の針を抜いてみない」って聞いてみたら、意外にも恐いからできないと。これにはちょっとわたしのほうがびっくり。だってナツは測定も注射も針なんて毎日見て、自分に刺しているので平気かなと思っていたのです。今日は、ちょっとやってみると言って、わたしが手伝って抜いてくれました。抜くときに押さえ方が弱かったのか、血管に当たったのか血がぴゅーーーと出ました。うわぁ~~~~~と言って恐がるナツ。おじいちゃんは全然気がついていません。あわてて血をふき取って何事もなかったかのように。こういうことができるのもIDDMママならではでしょうね。ふと見ると、たまたま看護師さんが前回の針を持って帰るのを忘れたのか、針が1本テーブルに残っていました。見てみると、23Gの表示。確かに太いはずだ。裁縫で使う縫い針よりも太く見えます。確か入院中に主治医の先生から聞いた説明によると、直径○○(数字は忘れた)の円の中にその針が何本入るかというのが、このGという単位のことなので、この数字が多くなればなるほど、1本あたりの針は細くなるということ。ナツの針は31G,32Gあたりですものねぇ。

しかし、この太い針を細い血管に刺す…どう見ても神業。しかも何度も何度も刺しているのでもう刺せる所がなくなりつつある。ほんとに看護師さんには頭が下がります。こんな生活が今からどれぐらい続くのか、主治医の先生によると「神様にしかわからない」そうですが、何とか最期まで支えていくしかないのです。そしていつ何があっても…と覚悟だけはしています。

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コメント

最近 点滴をする機会があったのですが・・・
痛かった~><
針を見るとすごく太くて 余計痛く感じたのかも。 
インスリンの針の細さに感動しました。

なっちゃんも 他の子が経験できない事を経験してますね。
おじいちゃまもきっと感謝されているのでは?

投稿: プルメリア | 2006年7月22日 (土) 21時42分

なっちゃんママ えらい!!
もう、その一言につきます。

 お父様の終の棲家 が 今のおうちで、奥様、娘さん、お孫さんが近くにいて、最高に幸せだと思います。。

 経口栄養剤 知ってま~す! コーヒー味 おいしそ~♪

投稿: keiko | 2006年7月22日 (土) 22時00分

プルメリアさんへ☆ええっプルメリアさんが点滴!大丈夫ですか?わたしは、採血も点滴も絶対に針とか刺す瞬間は見ない主義です。だって恐い。
でも誰かに対してなら…抜くのも刺すのも平気なんです。
入院中の点滴の針はずっとなので、動いても痛くないようなものを使っているそうですが、在宅とか外来の針はほんとに太い。
ナツは最近「大きくなったらお医者さんになりたい」なんて言っているので(担任の先生やサマキャンの影響です)、
じゃあやってみるってやらせてみました。
実父は最近痛みから、身内に対しても憎まれ口を利くようになってきました。まあもともと気性の激しい人だったんですけど…でもどんなこともナツにはいい経験になっていくと思う。最近は核家族でこういう機会もどんどんなくなりつつありますよね。
ナツの心に何かが残っていってくれたらいいかなって思っています^^

投稿: なっちゃんママ | 2006年7月23日 (日) 08時04分

keikoさんへ☆経口栄養剤…やっぱりポピュラーなものなんですね。ママ友のおばあちゃんはこれだけで半年生きていたそうです。

父の事を考えて一番いい方法を…って思いながらしているけれど、この頃の父は痛みや苦痛から、きつい口調になったりすることもよくあります。周りの人に対して感謝できなくなっている。薬のせいで人格まで変わってしまったのかなって思うこともありますよ。

そうかと思ったら、急にしおらしい事を言ってみたり、もう最期かななんて思うことを言ったり…と、つまりわたしたちすっかり振り回されています@-@

投稿: なっちゃんママ | 2006年7月23日 (日) 08時11分

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