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先祖供養

 わたしは一応、本家に嫁いだことになるのでお盆には色々と儀式があります。まず13日、家族でお墓参り、亡くなられたご先祖様を迎えに行きます。そして14日、午前中にお坊さんが参ってこられます。14日と15日の夕食後に家族で「西国」というお念仏を唱えます。これを我が家では、「けんけんをする」と言います。(鐘をけんけん叩きながらお念仏を唱えるからでしょう)。15日にはこのけんけんの後、鐘と線香を持って近くの川にご先祖様を送っていきます。わたしの実家でも多少簡素化されてきていますが、同じようなことをしていました。もちろん今は施設にいるのでこういうことは全くできません。

本家といっても、嫁ぎ先のご先祖様は主人のお父様一人です。主人が23歳の時に、ALSという難病で亡くなられたそうです。なので、もう20何年(主人の歳がばれる^^;)もたっています。かたやわたしの実家は、延々とご先祖様がおられる家系でした。しかし、わたしには姉しかいません。当然家系は両親の代で途絶えることになります。養子をもらう…という選択がなかったわけではありません。でも両親はそんなにこだわっていなかったようです。そのかわり、わたしたちが嫁いでからはいずれ来る自分たちの死を考えて、お寺の住職さんに相談されていました。両親が出した結論は「永代供養」です。

両親の死後は、法事やお墓参りはできる範囲で行い、基本的には永代供養にしてもらうということでした。おそらくわたしか姉が元気なうちはお墓参りもできるでしょう。でもナツやユウは…そこまで望むのは無理。いずれ実家のお墓には誰もお参りする人がいなくなる。そうなったら、お寺のほうで、お墓も墓地もいいようにしていただけるそうです。

実際、父が亡くなっても、十分に後々のことはできません。毎日親戚が集まってお念仏を唱える。そんなことはできません。決められた法要の日にわたしと母と姉の3人でお寺に行き、法要を営み、お墓にお参りする、それができる全てのことです。四十九日、1周忌、3回忌、どれもそんな感じです。

さて話は戻りますが、我が家のお盆の儀式、ナツがサマキャンに行くようになってからはナツ抜きで行なっています。そして15日の晩、わたしもナツも体調が悪く、お念仏パスしようか…と思っていたら、義妹がお参りに来ました。まぁ義妹からみたら、実の父親ですから、当然と言えば当然ですが。そんなわけで、またみんなでお念仏を唱えることになりました。わたしは喉が痛くて、声も満足にでません。ナツもこの日はくたくたでした。

考えてみたら、ここのおじいちゃんはもう亡くなられて20何年。果たしてわたしの父が、それぐらい経つ頃には、わたしはお墓参りさえままならないでしょう。それを思うと同じ父親なのに、娘か息子の違いで何たる違い。ナツやユウだって本当に可愛がってくれたのは、わたしの父のほうなのに…(主人のお父さん、ごめんなさい)。こうして主人のお父様のための儀式を行ないながら、自分の父のことは何も十分にしてやることができない。本当に本当に胸が痛くなります。

そしてその後、川に送りに行きます。近くといえば近くですが、これもパスしたかったのに、わたしって気が弱いのです。仕方なくついて行きます。義妹は家の前で別れて帰りました。そして川に行って、また鐘を叩きながら、簡単なお念仏を唱えてお線香を流します。

義母が、「おじいちゃんがナツの病気を持って帰ってくれますように…」なって言っています。こんな言葉さえ、聞いていて嫌になります。(心が狭いわたし>_<)

その時、ナツが「しんど~~い」と一言。しまった、下がったかも…

「ナツ、先に帰ろう」って言ったら、主人がすかさず、「ちゃんとけんけんして送ってあげなきゃ…」って言ったもんだから、切れました、わたし。

もう~~~何言ってるのよ。何でも儀式儀式。そんなことどうでもいいじゃないって。

「お父さんが代りにしてくれたらいいじゃない」と言いながら二人で走って帰りました。測ったら56でした。主人は義母と自分のふたりになるのが嫌なのです。なのでわたしたちをひっばろうとするのです。

家に帰って、何とも辛い気持ちで久しぶりに涙が出ました。本当に供養してあげたい自分の父、でも何もしてあげられない。いくら嫁いだって娘にあることには変わりないのに。

この前読んだ本にはこう書いてありました。

「供養はお墓参りや仏壇の前に座ることだけではない、本当の供養は電車に乗っていたってできる、亡くなった人の事を思ってあげる、それだけでも立派な供養になる」って。その言葉に救われながら、今日も父の事を思ってしまいました。無理もありません。1ヶ月前まではまだこの世にいたのですから…お盆、ついつい感傷的になってしまいました。

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コメント

ご無沙汰しています。
すっかり遅くなりましたが、お父様のご冥福を心からお祈りします。
ちょうど、私の帰省と入れ替わりだったのですね。
ネットがなかなか出来ない状況だったので、今知りました。ごめんなさい。
なっちゃんママさん、大丈夫ですか?まだまだ心の整理が付かないと思いますが、元気出してくださいね。
私も初盆で父を迎え、そしてまた送り出していきました。(あまり儀式はありませんが)
また、今週末帰ったらゆっくりと読ませていただきますね。
残り少ない夏休みを元気に過ごせますように!

投稿: nao | 2006年8月17日 (木) 12時59分

13日から伊丹の妻の実家に行っていました。
(長女も近くに住んでいるので)
その間に、沙織が帰郷していました。今週末は富山カップ、来週末に北陸選手権があるのでその為だそうです。無ければ帰ってこなかったと・・・(^^;)

>主人は義母と自分のふたりになるのが嫌なのです。なのでわたしたちをひっばろうとするのです。
う~ん!それはおやぢにもありますね。親子関係がうまく行ってないのかな?
まぁ、屁理屈を言えば・・・
親と嫁の板ばさみ(どっちが大切なんて言えない)
なるべく会話できる機会を作ってお互いの誤解を解きたいな~と思っているのですが
はっきり言って余計なお世話か・・・。

ただ、儀式関係は重要度が人によって違う(それまでの生活環境等もあり)
どこまで重きを置くかは難しいところですね。
因みに、我が家は百姓の本家なのですが私は一切関わっていません。当たり前ですが周りからは非難ゴーゴーです。
でも、自分がもっと大切だと思う事は他にありますからそっちを優先で(なのでお盆も家にいない)
これはある意味、過去からの伝統を自分の代で切ることなのでまったく気にならないわけじゃないけど・・・。

そんな大げさ事を書かなくても、少し配慮と言うか気遣いをすればすむ話なのかもしれませんね。

投稿: 沙織(父) | 2006年8月17日 (木) 18時38分

naoさんへ☆お久しぶりです。お元気そうで何よりです。
naoさんも間近にお父様を亡くされたんでしたね。わたしの場合は、1年前から予期していたことで十分に覚悟を決めるための時間があったから、意外と冷静でいられました。むしろもう父の苦しむ姿を見て胸が締め付けられるような思いをしなくてすむんだっていう安堵感でホッとしています。
この1年心の底から笑ったことってなかったかも…いつも頭の片隅に父のこと、母のことが引っ掛かっていて子どもたちにもしっかり向き合ってこなかったようで…反省反省です。
まだ手続きやら遺品の整理やらしないといけないことも山積みです。
少し秋の気配がし始める頃になったら、普通の日常生活に戻れるかな^^

投稿: なっちゃんママ | 2006年8月17日 (木) 19時08分

沙織父さんへ☆そうなんですか、沙織母さんは伊丹の出身なんですね。我が家は、伊丹から1時間ぐらい西です。
主人と義母は同じ家に住んでいながら会話がない。ついでにわたしと義母も会話がない>_<
義母は何かと形から入るタイプで、決め事には細かくて融通が利かないのです。仏壇はお盆とお彼岸以外はほったらかしにしているくせに…
わたしは形より心が大事と思うタイプ、単に横着なだけかも…当然うまくいきません。でも主人と義母が変に仲がいいのも嫌なので、これはこれでいいのかも…
どっちにしても頼りになるのは子どもたちだけ。これでふたりが独立したら、我が家はどうなるんだろう。もちろんわたしだって明るく会話のあるみんなが助け合える…そんな家庭を築きたいと毎日思っているのですが(←うそうそ^^;)
沙織母さん、久しぶりのご実家でリフレッシュできたらいいですね。
実家のこと、ご先祖様のこと、父の供養のこと、どれも胸が痛むのですが、どこかで割り切って自分を納得させていくしかないかな…そう思うようにしています。それが一番父も喜ぶかな…な~~んて^^

投稿: なっちゃんママ | 2006年8月17日 (木) 19時21分

こんにちは^^
遅くなりましたが、なっちゃんおかえりなさ~い!
今回はダウンの中のキャンプだったんですね。
でも何事もなく、お疲れ様でした^^さすがの子供も疲れますよね~ε- (´ー`*)
そんな中でも先祖供養・・・^^;
確かにお盆の行事ですが、ウチにも仏様があります。それも母方の・・・
父は次男で母も嫁いだ身ですが、母の兄が実家をそっちのけで海外へ行ってしまったんです。
祖母が歳をとって一人で暮らしていたので、母が(狭い家なのに・・・)引き取りました。その時仏壇も持ってきたんです(>_<)
そしてそのまま亡くなってしまった・・・
少ないですが母方の親戚が毎年お参りに来ます。
よく父が納得したなぁ・・・と思うんですが^^;
父はなっちゃんママさんが読まれた本のように、「仏様を供養しようを思えばどこでだって出来る」と言います。
実際、父の実家の方が遠いです。お盆にも帰省しませんでした。(私たちがいるから^^;)
結局、あの仏壇・・・母が亡くなったらどうなるのやら??
私には弟がいますが、姓も違うけど・・・。やはり気持ちで供養していくようになるんですよね。

投稿: はるママ | 2006年8月18日 (金) 11時11分

はるママさんへ☆お墓の問題、仏壇の問題、ほんとに大変ですね。わたしも、一度は父の位牌やお骨を我が家の仏壇で一緒にお祭りできたら…って思ったこともありました。
ふたつ仏壇を祭るという方法もあるようです。こちらのお寺の住職さんがOKならいいですとも言われましたが、父の性格からして片身が狭いのも嫌かなと。
それにやっぱり義母や主人に対して、わたしも気を使います。
わたしに男兄弟さえいたら、こんな思いしなくても済むのになって思うこともあります。
でもよくわからないけど、何かに手を合わせるって大事なことかも知れません。亡くなった人は生きているわたしたちのことをどこかでちゃんと守ってくれているとも聞いたので、父がわたしやナツのことをきっと助けてくれる。そう信じて今日も父のところへお供え物を持って行ってきました。(今は、母の施設の部屋で簡単にお祭りしています。)
でもこれから先、こういう問題に悩む人たちがどんどん増えていくと思います。仕方がないですね。

投稿: なっちゃんママ | 2006年8月18日 (金) 19時42分

なっちゃんママさん こんばんは! この記事を書かれてから もう何日かたっていますが、
なっちゃんママの 体調・お気持ちは落ち着かれましたか??

 そうですよね・・・お父様亡くされたばっかりなのに、自分のお父様の供養をしたいですよね・・・ (お父様の初盆は、来年になるのかな?)

 なっちゃんママは、きちんと嫁業をこなされていて 本当にいつも 頭が下がります。
そんなママをいつもみているなっちゃんは だから 利発なのでしょうね。。。

 「供養」は、どんな場所でもできる・・・なるほどなぁ!! いいお話をありがとうございます。 

投稿: keiko | 2006年8月19日 (土) 22時34分

keikoさんへ☆うんうん、すこ~し最近気持ちは落ち着いてきましたよ。そうなんです。父の初盆は来夏です。お寺のお坊さんの話によると、父はまだ「あの世」には到着していないそうなんです。まだ旅の途中です。だからお盆になっても戻ってくるわけにはいかないようで、そんないわれから初盆は来年になるようです。
昨日たまたまテレビで細○数子さんをゲストに呼んでお盆の特集をしていました。
面白いのは、ご先祖さまにお願い事をしてはいけないそうです。ついついお墓参りをすると「おじいちゃん、ナツの血糖コントロールが安定しますように」なんて頼んでしまいそうになるわたし。
それはよくないそうです。それよりも「おじいちゃんのお陰でみんな元気に暮らしています」って言う感謝の気持ちを伝えるだけにしなさいってテレビで言われていました。
お願い事をすると、その事が気になって成仏できないそうです。
なるほど納得です。お墓のこと、知れば知るほど奥の深い世界です。父は父、こっちの家は家で頭を切り替えて供養していこうと思います。できないことを嘆いてばかりじゃ前に進めないですもんね^^

投稿: なっちゃんママ | 2006年8月20日 (日) 08時36分

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