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朝から怖い話

 今朝、注射を打ちながら、「なんでわたしだけ注射打たないといけないんだろう」「もう注射打つの嫌になっちゃった~~」ってぶつぶつ。

あっ、また始まったっていう感じです。そうナツは1ヶ月に1回ぐらい、煮詰まります。誉めて欲しいのか、そろそろご褒美が欲しいのか、単にブルーなのかわかりません。大抵はすぐにおさまります。最近寒くなって、どうしても秋から冬にかけてはみんな気持ちが重くなるものですよね。

そして「2、3日ぐらい注射打たなくても死なないんでしょう?」って聞いてきます。朝から知らない人が聞いたら怖い話です。でももうこれぐらいの歳になったら、ごまかしも聞かないので、わたしもきちんと怖い答えをします。

「死なないけど、もしかしたら目が覚めたときに障害が残るかもしれないよ。足が動かないとか、頭が働かないとか…。それにその時に打ちどことが悪かったら死んでしまうかもよ」

「ええっ~~そうなの?2、3日寝ているだけでまた目が覚めるのかと思ってた」

(高血糖昏睡の話をしているわけですが、どこでそういう誤解を生んだのか?)

「そういう問題じゃなくて、きちんと注射は打たなくっちゃ駄目よ。それに注射さえ打てば、何でもできるんだから…。足がない子は走れない。目が見えない子は物が見えないけれど、ナツは何でもできるじゃない。」

「みんなは注射を打たなくても何でもできるよ」

「デモね。みんなにもからだに弱い部分があるのよ。頭が痛くなりやすい子、お腹が弱い子。今はどこもなんともなくても、もしかしたら、明日、何か病気になってしまう子もいるかもしれないし…。ナツはたまたま膵臓が弱いからインスリンを打っているだけなんだよ」

最近こういう話をよくするようになりました。わたしだけが、しんどい。わたしだけが大変。そんな風に思わないで欲しい。そんなことはないということをどうしたら、わからせることができるのか…。思えばナツが発症した時に、わたしはナツにたとえインスリンを毎日打っていたって、人生ってそれでも生きていく価値があるほどすばらしいんだよということを、教えてやりたいと思ったのです。たとえ、面倒でも痛い思いが多くても食べることが自由にできない時があっても、それでもそれ以上に楽しいことがまだまだたくさん待っているよというメッセージをいつも発していたい。それがDMに対しての勉強以上にナツに教えてやりたいことだったのです。

でも、ナツの発症から8ヶ月後に父のガンがわかり、そこから1年間。ナツも巻き込んでも介護生活。末期がんの父を看取るという辛い作業に1年間もナツを巻き込んでしまい、ナツには人生の楽しさよりも、辛い部分ばかり見せてしまったような気がしています。

いろいろなことが落ち着いてきた今、改めてまたこの病気と向き合っていかないといけないなと思いながらも、朝からこういう話で始まると、心が重い…そんな1日です。

デモね。どうせ帰ってくる頃にはけろっとしているんです。そしてまた○○ちゃんがどうだこうだ、とか、先生があんなことを言ったとか、こんなことを言ったとか…。

こんな風に週末が進んでいきます。

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「IDDMライフ」カテゴリの記事

コメント

なっちゃんママさん おはようございます!
今朝は こちらはとてもいいお天気です。

 なっちゃんママは、きちんとなっちゃんの訴えに向き合っていて
お偉いなぁって思います。 
 以前ね 次女が 「どうして私だけ注射を打たなくちゃいけないの? どうして○○ちゃんは、病気じゃないのに、どうして私だけ?」って言ったことがあります。。
 ちょうど、ご自身が1型の、南先生とお会いする機会があり 直接 南先生に、今のこと質問してみました。そしたらね、
「他人と違うとわかってきたことは、社会性がでてきた証拠。きちんと成長できている証ですよ。 お母さんは 娘さんの話に耳を傾けてあげてください。そして辛い時 うなずいてあげてください、あなたは選ばれた子なんだよって。」でした。。

 だから、なっちゃんママがきちんとなっちゃんの疑問に答えていらっしゃること
素晴らしいな~って思います。

 その時その時の年齢によって 違う疑問がでてくとと思いますが、
生きていることって素晴らしいことだと 娘と向き合いたいなと 私も思いました。。 

投稿: keiko | 2006年11月18日 (土) 07時22分

keikoさんへ★いつもありがとうございます。ナツとふたりで入院生活を送っていた頃、これから先の人生、食べることの楽しみを奪われたナツの人生にいいことってあるんだろうか?
いっそふたりで死のうかなんて思ったことがありました。その頃はまだ食事制限を信じていましたから…。でも人生の楽しみって食べることだけじゃない。きれいな景色を見ること、知らない町や外国を旅すること、そして人を好きになること。
きっときっと楽しいことがいっぱい待っているからそれを奪っちゃいけないんだって思いました。でもそれを言葉で伝えることは本当に難しいです。
以前に若かりし頃(←何年前?)、仕事上のストレスから身体をこわし、どうしてわたしだけがこんな辛い思いしないといけないのって毎日思って暮らしていた頃があります。

その答え、「きっと神様はわたしに何かを教えるためにわたしの身体をこわしたんだ」って思うようになってすごく気持ちが軽くなりました。

昨日かえって来たナツは朝のことなんかすっかり忘れていました。そして注射もまた普通に打っています。南先生のお話、教えてくださってありがとうございます。
神様に選ばれたわたしたち、IDDMママたちは今夜も頑張って楽しい食卓を作らなきゃ。

投稿: なっちゃんママ | 2006年11月18日 (土) 17時30分

こんばんは! ちょうどさっき、まーくが「もう注射なんか打ちたくない」といってご飯を食べようとしなかったので、ナツちゃんも同じ気持ちになるんだなぁと思ったところでした。
その時は、「じゃあ、取りあえず先にご飯を食べなさい。それからどうするか考えようか」ということになって、食後に無事打つことが出来たのですが・・・
2年過ぎたナツちゃんもそう思うんだから、これからもちょくちょくあるんでしょうね。
keikoさんが書いていたコメントのとおりだと思いましたが、
「選ばれた人」の意味があまり理解できないようで、「そんなことで選んでくれなくてもいい」といわれちゃいました。ん~~、確かに・・・
今も頭が痛いと計ったら「385」。当たり前です。食後にアイスとみかんを2つ食べましたから^^;
でも、打ちたくないみたいで。
ナツちゃんは帰ってきたら普通に注射も打ってたんですね。
こんな時、どうしていいかホント悩みますね。
明日になったら、ケロッと忘れてることを祈って・・・
自分のことばかり書いてごめんなさい><

投稿: nao | 2006年11月18日 (土) 23時19分

おはようございます♪
おぉ~ スキンが変わってますね~☆

我が家のhonoは「測りたくない」とは言いますが、まだ「自分だけ。どうして?」とは言葉では表してはいません。
でも、何か煮詰まった感じが見受けられます。
測定するまで一段と時間がかかるこの頃。測定しても注射を打つまでにも時間がかかるこの頃。
何かを思っているのかも知れません。

家族会にて「全てとは言わないけれど、ある程度受け入れるまでに最低2年はかかります」と最初に言われました。
まだまだ私たち親の気持ちが揺らいでいたり、BSの変動に気が動転しているのがhonoに伝わっているのかな?って思っています。

我が家もいつかはブチ当たる場面だと思っています。
その時は彼女が言いたい事を全て聞いてあげられる母でありたいと思っています。

あっそうそう honoの場合、ご飯は食べたいので打って食べてますが、おやつの時、いっぱい食べたい時があるようです。そんな時は「打って食べれば?」と声をかけますが、やはり必要以上に打ちたくないので「いらない」と言って食べない事が週末にあります。「うん。分かった」と言って打つのは…よっぽど食べたい時みたいです。

私も自分の事ばかりなっちゃいましたね。
でも多分、今のところ朝にそう言う風にならないのは余裕がないからです^^

なっちゃん お母さんに聞いてもらえたことで、少し気持ちがすっきりしたかな?
週末は元気に過ごしてる?

投稿: honohono | 2006年11月19日 (日) 10時48分

なっちゃんママさん、はじめまして。
時々のぞかせてもらっていたのですがコメントさせて頂くのは初めてです。

うちの娘は生後50日で発症して現在2歳5ヶ月です。
初めはポンプを使っていましたが去年の6月から注射に替えてます。

私も今から心配です。「何で私だけ?」と質問されるのが・・
その時になっちゃんママさんのように上手く答えられるでしょうか・・
心配は尽きませんが、これからもおジャマさせていただき勉強したいと思ってます。

投稿: なり | 2006年11月19日 (日) 15時14分

naoさんへ★確かに打ちたくないって言われるのが一番辛いですよね。でも考えたら、毎日好きで打っているわけなんてなくて当たり前。誰も注射の好きな人なんかいませんもの。
色々あの手この手で、その時の雰囲気によっても対応は違うんですが、最近はこういうパターンが多いです。ナツの場合、打つということ以外はなるべく融通を利かせているんです。今日なんか測定は朝から一度もしていないし、打つ時間も食後の方が多いし、自分で打ちたくなかったらわたしが全部やってやったり…。そして時々ごほうびも出します。

褒めちぎってみたり、おだててみたり、しんみりと話をしてみたり…その子の性格にもよるのかな。でもこれといった解決策はないですよね。それでも打たないことはなく一日一日が過ぎて行きます。
あっそうそう、余談ですが、この前インフルエンザの予防注射を打ったナツのお友だちがナツに言うんですって。
「予防注射なんて、痛くもかゆくもなかったわぁ。もしかしてわたしって注射好きなのかも~~。注射が好きなんてわたしって変な子かしら~~?」それを聞いたナツ。心の中で怒り心頭ですって。もちろんナツが毎日注射を打っているの知ってて言うんですよ。
やれやれです。まーくくん、気を取り直してまた打ってくれるといいですね。

投稿: なっちゃんママ | 2006年11月19日 (日) 16時56分

honohonoさんへ★ナツもそんな時期がありましたよ。打って食べるか?痛いから食べるほうを我慢するか?いつも天秤にかけているような感じでした。
でもいつ頃からかな、食べたいの方が勝つようになって、それ以来しばらくは打つことは平気という感じだったんですが、ランタスに変えて、打つ本数が増えるとまた嫌がる時期がありました。
最近は、夏のように半袖でさっと打てないから、面倒に思っているみたいなところもあります。波があるけど、でも根底にあるのはやっぱり打つのはいや、測定もいや…。そりゃあそうでしょうね。もしわたしがこの病気になったらって思うことありますよ。やっぱり絶対に打つ本数を減らしたいと思うはず。だから黙って聞いてやるしかないんですよね。
この前校長先生にも言われたけれど、子どもって別に答えを出してほしくて相談するんじゃない、ただ聞いてもらえるだけでもいい。そんな時もあるみたいです。
honoちゃんがいつかそういう問いをしてきても、honohonoさんなら大丈夫。きちんと受け止めてあげられますって。そしたらまた前を向いて進んでいけますって。

投稿: なっちゃんママ | 2006年11月19日 (日) 17時04分

なりさんへ★訪問&コメントありがとうございます。いつも長々、だらだらと書いていますが読んでいただけて嬉しいです。
小さい頃の発症はほんとに大変だったと思います。まだ3歳にもなっていないお子さんに注射をうつのは本当につらいのではないですか?
ナツが発症した時に思ったこと。この病気って子どもが小さい間は一番辛いのは母親なんだろうなって。そして大きくなるに連れて少しずつその子の背中に荷物がうつっていく。
(IDDM=荷物というのはちょっと語弊があるんですが…)
発症した頃、全ての荷物を背負ったわたしですが、もう半分ぐらいはナツの背に移っているような気がします。
そしていつかは全てをナツが背負って生きていくしかない。それでももし重くなったら助けてやりたい。変わってあげることはできないけれど、応援してやりたい。いつもそばにいて
やりたい。それはそれで辛いかもしれませんけどね。

これからもよろしくお願いしま~~す♪

投稿: なっちゃんママ | 2006年11月19日 (日) 17時15分

はじめまして。時々拝見させていただいていました。今回、初めてのコメントを残すのでドキドキしています。
うちの長女は、3才で時発症。今月、4年目に入りました。
入院した頃は、注射を嫌がり泣くこともありましたが、「ママに注射してもらえるようになったら退院できる」と教えてもらうと、その後は 注射から逃げることがなくなりました。
そんな娘が、数ヶ月前「注射したくない」期間をむかえました。(今はまた、落ち着いてますが)注射が必要なことはわかっていても、初めて、「なんで私だけ・・・」と気がついたようです。先日、看護師さんに「小さいうちに自分からいやだな~と言葉で言えたことは、いいことなんだよ。こうやって小さい山を越えて行けるといいと思うよ。大きくなってからドーンと悩みにぶつかるとお母さんも驚いてしまうしね。」と教えてもらいました。きっと、皆さん通る道なんですね。ブログにしていただけたので、うちだけじゃないんだ・・・と心強く思いました。

投稿: miwa | 2006年11月21日 (火) 15時00分

突然の話題ですが・・・
大阪でこんなセミナーがあります。

http://www.geocities.co.jp/Beautycare/5491/

エアロビの大村くんの講演があるので南先生も来る?かな?
9月の時は午前の診察終了後かけつけて下さいました。
もっとも翌日からの糖尿病看護学会への参加もあったけれど・・・。
それよりも個人的には心療内科の瀧井先生がお薦めです!!

投稿: 沙織(父) | 2006年11月21日 (火) 17時26分

miwaさんへ★訪問&コメントありがとうございます。ブログしていて嬉しい事…いつもコメントくださる方からのコメントももちろんすごく嬉しいけど、初めての方からのコメントもすごくすごく嬉しいです^^
今7歳ですか?ナツが発症した年齢です。ナツも発症当時は「どうしてわたしだけがこんな病気になったの?」とは聞いてこなかったけれど、多分心の中では思っていたと思います。
あれから2年、何回言われたことか「もう注射するの嫌になってきた」って。
また始まったと思いつつ、毎回あの手この手です。でもいまだに自分の身体には注射1本も打てない母だから、たかが注射とは言えない^^;
我が子ながら、偉いと思いますよ。ほんとに。
そんなナツですが、注射を打たない一日を過ごしてきました。ええ~~~っなんで?って。答えはのちほど更新させていただきま~~す。

投稿: なっちゃんママ | 2006年11月21日 (火) 19時54分

沙織父さんへ★情報ありがとうございます。南先生にお目にかかれるなら飛んで行こうかな。大阪…ちょっと遠いけど頑張ります。
エアロビの木村くんにも一度会ってみたいし…^^

投稿: なっちゃんママ | 2006年11月21日 (火) 19時57分

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