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あなたの大変とわたしの大変

 ナツたちの学校は欠席する時には連絡帳に理由などを書いて、同じ町内のお友だちにことづけます。そして先生のお返事が書かれた連絡帳が届きます。

母の通夜、葬儀の時には、ナツもユウも2日間、忌引きで学校を休みました。その事を書いた連絡帳には先生からのお返事が書かれていました。

ちょっと引っ掛かるのがユウの担任の先生の言葉。

ユウに対しては、「かわいそうですね。忙しくて時間がなかったり、疲れていたら宿題はできなくてもいいですよ」

わたしに対して、「私事ですが、叔父が亡くなり、ちょうど同じ日、わたしも通夜、葬儀と走り回っていました。大変ですがお母様もお疲れが出ませんように」

ねぎらいの言葉は嬉しいのですが、叔父が亡くなるのと、実母が亡くなる大変さは雲泥の差。叔父さまが亡くなられても、所詮お香典を持ってお式に出ればそれで終わること。

母の場合、特にわたしには男兄弟がいないので、喪主は姉婿。そして姉夫婦とわたしたち夫婦が親族席に立ちました。亡くなったその時から、遺体の搬送、会館への申し込みに始まって、祭壇を決めたり、通夜席の食事のこと、斎場でのお弁当の数から焼香順、お弔電を読む順番まで決めなければならないことが山積み。いざ開式の時間になるとこられた方たちへ挨拶をして回り、終わったら終わったで、また挨拶をして回り、そして後々の親戚付き合いのことまで根回しして…と気が遠くなりそうでした。

あなたの大変とわたしの大変を一緒にしないでって思ったのです。

実はこの先生、ナツの発症時の担任です。そうです、例のお見舞いに洋菓子の詰め合わせを持って病院へこられた先生なのです。(もうその事は根に持っていませんが)

その時にもこんなことがありました。お見舞いに来られて帰る前になって、ふとわたしの付き添い用のベッドに目をやられ、

「お母さん、毎日病院で泊まられているのですね。わたしも子どもが入院した時は一週間、病院で泊まってそこから職場に通いました。大変ですよね。」と…。

その時も思ったのです。たった1週間で退院できる病気ぐらい、今のナツの状況と比べたら、雲泥の差。同じ付き添いでも治って退院できるのと、これからこの病気と付き合っていく覚悟を決めるための付き添い、あまりにも大変さのレベルが違うでしょうって。

だから、連絡帳の返事を読んだときには、あぁ変わらないな、この先生って思いました。

わたしもちょっとこの先生と似ているところがあるので、気持ちはわからなくもないのです。

わかるよ、あなたの大変さって言いたい気持ち。何となく人生の先輩風吹かしたい気持ち。でも大変さって人によって絶対に違うもの。軽々しくわかるよなんて言って欲しくないものなんだなぁ。これからはわたしも気をつけなきゃって思った出来事でした。

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