中学校への説明
一週間ほど前の話です。
ナツの現担任のF先生と中学校の駐車場で待ち合わせ、中学校へとナツの病気についての説明に行って来ました。
中学校側は、当初養護のK先生と学年主任(あくまでも予定)のN先生がお話を聞いてくださるということだったのですが、当日は校長先生もいらっしゃいました。(まぁ当然でしょう)
校長先生はちょうどナツが小学校に入学した時にはナツたちの小学校の校長先生でした。入学式の日に32名の新入生の一人一人に握手をしてくださいました。何かの縁でしょうか、でも残念なことにこの3月で定年を迎えられます。なので、今度ナツたちが中学校に入るときには違う校長先生に代わってしまう。でもきちんと引継ぎをしますと言っていただきました。
学校側への説明もおかげさまで回数だけは重ね、(だって、発症時から、担任が代るたびに毎年、おまけにプールが始まるといっては呼ばれ、自然学校だ、修学旅行だといっては呼ばれ、一体何回行ったことか
)
でもやっぱり毎回緊張です。
あまりにも重い雰囲気で悲壮感が漂うのも嫌だけど、たかが糖尿病と軽く思われても困る。明るくさりげなく、でも言うべき事は言う。それが目標ですが、ついつい喋る過ぎるわたし、今まで何度となく帰りの車の中で一人反省会をしたものです![]()
でも今回の説明は自分では95点の出来ばえでした![]()
-5点は…泣いてしまったこと
これさえなければ完璧だったのに。
話は1時間程度で終わりました。たまたま養護のK先生は同居のお姑さんが重度の2型糖尿病で、もうほとんどインスリン分泌がゼロに近いそうで、一度はK先生が側にいたにもかかわらず、低血糖のけいれん発作で救急車のお世話にまでなったのだとか…。
だからコントロールの難しさも補食の必要性もよ~~~くご存知です。
今回の説明では、ナツがポンプにして入学するだろうという仮定のもと、とりあえず注射器なんかも持参して補食もこういうものを使いますというものを持って行き、カミングアウトの問題も含め…ということでとにかくややこしい![]()
どこで注射を打つ
(又はポンプを操作する)ということも言えないし、どういう形で補食をとるということも保留のまま、理想は教室で…ですが、無理な時(まぁ初めの頃は)保健室を使うか、トイレでするか![]()
と、ここで校長先生が…
「えっトイレで
いくらなんでも補食は食べ物でしょう、それをトイレで口にするのは…」となったわけで、
小学校ではナツは保健室を一切利用していないこと、その原因がナツのわがままではなく、あまりにもオープン過ぎて人目がある保健室のことや養護教諭との問題などを話していたら、
やっぱり少し泣けてしまった![]()
「いくらなんでもトイレで…」と絶句された![]()
ここにきて、養護教諭のことをあまり一方的に悪く言うのも嫌なので、あまり言いたくはなかったけれど、結局
「コミュニケーションが足りなかったんでしょうね、お母さんも中学校の生活に慣れるまでまた様子を見に来ていただいてその都度打ち合わせをしましょう」ということになりました。
中学校では何とか普通の対応をしてもらえるようで少しホッとしました。
コミュニケーションの不足、確かにそうなのかもしれない。三年間もナツにしんどい生活を強いてしまっていたけど、中学校では部活もあるし、ポンプにしたら、どうしても自分で対処仕切れないことにも出会うかもしれないのだから、今までのようにはできないはず。
保健室と養護の先生を少し頼って生活していくことも大事だと思う。もちろん今までだってそうしたかったことは当然だけど…。
1時間弱で説明を終えて、その後は養護のK先生と担任のF先生とわたしで実際に保健室などを見せてもらった。
中学校側がナツに使ってもいいからと言ってくれた部屋は4つ。
ひとつは相談室。
「中学校は小学校と違って色々な時間に登校してくる生徒がいるので、時間の調整のためにここを自由に使っているんですよ。使うときはノックして勝手に入ってもらったらいいし、『使用中』の札をかけておいたら誰も入ってこないですから」
えっ色々な時間に登校って![]()
と思ったのですが、まぁよいとして、
2つ目は職員室の横の控え室のような和室(畳敷きの部屋)
少し横になることもできそうだし(って誰もしないよね)冷蔵庫もあるしポットやお茶の用意まであった。多分先生たちの休憩室のような気がします。
そして3つ目は肝心の保健室。
だだっ広くてベッドがふたつ、カーテンを引くと完全に隠れるスペースが2箇所。
「中学校は小学校みたいに怪我をしたぐらいでここに来る子はいないので大抵は誰もいませんけどね」とK先生。
そして4つ目は何と『第二保健室』
といっても見た目はただの小さめの教室みたいな部屋。つまりここは【保健室登校】をしてくる子たちの自習室なのです。
この部屋があるから、逆に保健室には誰もいないというわけ。
「今は女の子がふたり、ここを使って勉強をしています。」
この話は違った意味でわたしにはショックでした。都会のマンモス校ならいざ知らず、こんな田舎の人数も小さい学校にちゃんと保健室登校用の部屋が用意されているなんて…![]()
どんなことがあってもナツがこの部屋を使うことはないようにと思ってしまった。
ナツたちの小学校は、新しく建て替えがあって、その最初の1年生がナツたちだったというほどとてもきれいな学校でした。でも中学校は築30年の古い建物でどの部屋も暗く陰気な感じがしました。
「校長がトイレの補食にこだわられたのもとにかく汚くて臭いからだと思います」と言われたとおり、ほんとに臭かった。
こうして無事に説明を終えて帰りました。果たして4月の入学式にはナツはポンプをつけて入学するのか
それとも注射器を持って通うのか![]()
わたしの目下の悩みはセーラー服の一体どこにポンプを隠そうかと言う問題。
セーラー服ってウエストのぎりぎりに上着がくるから、ほんとに隠しにくい、しかもこの中学校はどういうわけか、制服を着ているより体操服を着ているときの方がはるかに多い。いつ見ても生徒は体操服でいますから。
「何のために高い制服を買ったんだか…」って親たちはぼやいています。
そんな未知の世界が少しだけ近くに感じられた日でした![]()
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